総合人材サービスのパーソルグループで外国人材に特化した人材サービスを提供するPERSOL Global Workforce(パーソル グローバルワークフォース)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:多田 盛弘 以下、PERSOL Global Workforce)は、2023年4月、インドネシアの空港サービスの大手PT Gapura Angkasa(本社:JAKARTA、代表:Ade R Susardi、以下、Gapura)と日本語教育および送り出し機関の機能を持つPT KEBUN TEKNOLOGI INDONESIA/LPK KEBUN(本社:BEKASI、代表:Mardiansyah Mardis、以下、KEBUN)と覚書(MOU: Memorandum of Understanding、以下、本MOU) を締結しました。今後3社は、特定技能「航空業」(グランドハンドリング)分野における、人材の確保・人材育成・就業・定着を一気通貫で提供できる仕組みを構築し、航空業界の深刻化する人材不足解消に貢献して参ります。

■背景

2023年1月の国土交通省の発表によると、コロナ禍以降、空港のグランドハンドリング人員は1~2割減少※1、航空業界の人材不足は深刻化しています。一方、水際対策緩和・終了に伴う空港利用者数の増加も目立ち、成田国際空港の航空旅客数は、2023年3月現在267 万人となり、前年同月に比べ約3.1倍増加、コロナ前の2019年同月比でも7割程度までに回復しています※2。こういった状況の中、国内外の旅行者、インバウンド需要に対応するために、航空業界の人材確保が喫緊の課題となっています。

解決策の一つとして、2019年4月にスタートした在留資格「特定技能」の航空分野のニーズが急増し、当該在留資格を持って日本ではたらく外国人は、2022年12月時点で約3.4倍(2022年3月比)に伸びています。一方で、2022年12月時点で本在留資格を持つ外国人材は167名にとどまり※3、さらなる育成・企業とのマッチングが必要な状況です。

そこで、PERSOL Global Workforceは、日本の航空業界の人材不足解消に向け、インドネシアでグランドハンドリングを中心に空港サービスを展開するGapura社と、インドネシアで日本語教育の展開および送り出し機関の機能を持つKEBUN社とMOUを締結しました。今後3社は、インドネシア現地での人材確保および日本語・技能教育から日本企業への就業まで一気通貫で提供できる仕組みの構築に向けて協業してまいります。

※1 国土交通省、空港業務(グラハン・保安検査)の現状と課題 https://www.mlit.go.jp/koku/content/001588945.pdf

※2 成田国際空港NAA)2023年3月 空港運用状況 https://www.naa.jp/jp/docs/20230427_unyou.pdf

※3 特定技能在留外国人数の公表 https://www.moj.go.jp/isa/content/001348990.pdf (令和4年3月末)https://www.moj.go.jp/isa/content/001389884.pdf (令和4年12月末)

■概要

今回のMOUをもとに3社は以下のような役割を主に担当していきます。Gapura社は、インドネシア現地での人材募集、特定技能「航空業」分野の在留資格取得のためのスキル教育を、KEBUN社は、特定技能取得のために必要な日本語能力試験N4レベルの日本語教育および、日本への送り出しを行います。PERSOL Global Workforceは、本グランドハンドリング人材育成・送出プロジェクトの管理・推進とインドネシア人材と日本・航空業界の企業とのマッチング(紹介)を行います。また、登録支援機関として外国人材の定着サポートも提供します。

当社およびGapura社、KEBUN社は、2024年度までに100名、2027年度上半期までに累計1,000名のインドネシア人材の日本企業への就業を目標とします。本取り組みを通じて、PERSOL Global Workforce社は、日本の航空業界の人材不足解消に貢献して参ります。

【Gapura Angkasa社概要】

1998年1月26日に3つの国営企業である「PT Garuda Indonesia (Persero) Tbk」「PT Angkasa Pura I (Persero)」および「 PT Angkasa Pura II (Persero)」 によって設立された合弁会社で、7000人以上の従業員を抱え、空港における航空事業を支援するグランドハンドリングサービス及びその他の事業活動を行っています。

【KEBUN社概要】

インドネシアでの人材育成、および送り出しサービス全般を行っております。日本語教育の場合、受講生の日本語だけではなく、日本文化や身体的および精神的トレーニングも含まれていて、日本での仕事・生活に適応できる人材を育成・輩出しています。

■PERSOL Global Workforce株式会社について

PERSOL Global Workforce(パーソル グローバルワークフォース)株式会社は、「“Work, and Smile” Decent work for everyone.」をミッションに掲げ、外国人材に特化したサービスを提供するため、2019年10月に発足しました。企業の即戦力として活躍できるミドル層の人材(一定のスキル・語学力をもつ、在留資格「特定技能」にて就業するレベルの人材)および総合職レベルの人材(技術エンジニア、ITエンジニア、文系職種など、在留資格「技術人文国際」にて就業するレベルの人材)を対象に、外国人材の募集・育成から就業・受け入れまでのすべての過程を一貫してサポートすることで、はたらく個人と企業双方にとってクリーンで質の高いサービスの提供を実現いたします。

■「PERSOL(パーソル)」についてhttps://www.persol-group.co.jp/

パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開しています。グループの経営理念・サステナビリティ方針に沿って事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。

また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも積極的に取り組み、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX組織構築支援を行う「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。

配信元企業:パーソルホールディングス株式会社

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