いよいよ明日25日に発表される日本代表。

15日のエルサルバドル戦(豊田)、20日のペルー戦(吹田)に向け、森保一監督がどんなメンバーを招集するのか注目される。

そこで、今回のメンバーリストに名前があってほしい国内組7名をピックアップした。

伊藤涼太郎

1998年2月6日生まれ(25歳)

アルビレックス新潟所属

今季J1でここまで7ゴール。現在のJリーグでもっとも「ワクワク」させてくれる選手だろう。

相手のプレッシャーを回避するチーム力を備えた新潟において、そこからゴールまでの筋道を作り出せる伊藤のスキルと創造性は不可欠。

岡山の作陽高校からプロ入りして以降、順風満帆とは言えないキャリアを歩んできたこともあってか、流れに関係なく一瞬の隙を見逃さない“凄み”にこそ彼の魅力が詰まっている。

期待されながら3月は招集外となったが、やはり日本代表の舞台でも新潟のファンタジスタプレーが見てみたい。

浅野雄也

1997年2月17日生まれ(26歳)

北海道コンサドーレ札幌所属

伊藤涼太郎を上回るJ1得点ランキング2位の8ゴールを記録している、浅野拓磨の2歳下の弟。

ただ、後年には浅野拓磨のほうが「2歳年上の兄」と呼ばれることになるかもしれない。それほど現在の浅野雄也は充実したプレーを見せている。

相手の裏でも手前でもボールを受けることができ、そこからのアイデアも豊富。最近の周りを使いつつゴールに迫るさまはリオネル・メッシを彷彿とさせる。

ポジション的に浮きやすい札幌のシャドープレーしている点から代表への適応力は正直未知数だが、兄とともに青いユニフォームを着る姿は現実味を帯びている。

小川航基

1997年8月8日生まれ(25歳)

横浜FC所属

この選手が表舞台に帰ってきたことを喜んでいるサッカーファンは多いはずだ。

19歳の時に出場した2017年のU-20ワールドカップで左ひざ前十字じん帯断裂の大怪我を負い長期離脱。東京五輪世代屈指のストライカーは苦難の道を歩まざるを得なかった。

しかし、昨季完全移籍した地元の横浜FCでチームをJ1昇格に導くと同時に、個人としても得点王とMVPを受賞。今季J1でも下位に沈むチームの中で6ゴールと気を吐いている。

日本代表のセンターフォワードは、欧州のリーグで結果を出している選手たちもなかなかフィットできていないポジション。“何でもできる”小川が最適解となる可能性は十分ある。

齊藤未月

1999年1月10日生まれ(24歳)

ヴィッセル神戸所属

2019年のU-20ワールドカップで日本代表の10番を背負ったMF。

ボール奪取を持ち味とする一方攻守のバランスやゲームビジョンにも優れ、21歳で湘南ベルマーレからロシア1部のルビン・カザンを果たした。

怪我もあって1年半での国内復帰を余儀なくされたが、今季加入した神戸では歴戦の選手たちの中で立ち位置を見出し、時にトップ下でプレーするなど中盤で躍動している。

日本代表の中盤は現在、3月の代表活動にも招集されていた田中碧が負傷離脱中。その穴に収まるのは同学年のこの男かもしれない。

伊藤敦樹

1998年8月11日生まれ(24歳)

浦和レッズ所属

現在、国内でもっとも才能豊かなボランチの一人。おそらく海を渡る日は近いだろう。

浦和のユース時代は攻撃的なMFだったが流通経済大学で一列下がり、さらにサイドバックやセンターバックなども務めたことで守備能力が向上した。

浦和では攻守に優れたMFとして日に日に存在感を高めており、宇賀神の3番を受け継いだ昨季はリーグだけで4ゴールを記録している。

今月、浦和が3度目の栄冠に輝いたACL決勝でも2試合ともに先発出場。齊藤未月と同じく田中碧とは同学年であり、「鬼の居ぬ間に」日本代表入りして結果を残したい。

山川哲史

1997年10月1日生まれ(25歳)

ヴィッセル神戸所属

現在J1首位を走る神戸において、山口蛍、前川黛也とともに開幕から全試合にフル出場している守備の要。

神戸のアカデミーで育ち、トップ昇格を打診されながら筑波大学へ進学。帰還後は右サイドバックとして経験を積み、4年目の今季、本職のセンターバックで主力となった。

また、筑波大時代に三笘薫と同級生で、練習後にずっと1対1をやり続けていたことでも知られる。間違いなくこれまで一番多く「三笘と1対1で対峙したプレーヤー」だろう。

三笘は今や日本代表のエースとなったが、山川も今季ここまで招集に相応しいパフォーマンスを見せている。代表での再会が期待される。

永戸勝也

1995年1月15日生まれ(28歳)

横浜F・マリノス所属

3月の代表戦2試合では名波浩コーチのもと両サイドバックに内側のポジションを取らせることが多かった日本代表。

今回入れ替えが予想される左サイドバックのポジションにおいて、そのタスクを高いレベルでこなすことができる人材が永戸勝也だ。

昨季は加入1年目の横浜F・マリノスでチーム4位の出場時間を記録し、J1優勝に大きく貢献。今季はさらにプレーの質を高めている。

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左利きプレースキッカーとしても優秀であり、現状人材自体が不足しているこのポジションで永戸を呼ばない理由はあまり多くないのではないだろうか。

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