英国アカデミー賞英国新人賞(監督)を受賞した映画『aftersun/アフターサン』より、あす5月26日の公開に先駆け、父娘を演じたポール・メスカルとフランキー・コリオからの日本に向けたメッセージ動画、本編冒頭映像が到着した。

【動画】冒頭映像も到着! 映画『aftersun/アフターサン』ポール・メスカル&フランキー・コリオのメッセージ動画

 本作は、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズが監督と脚本を務めて生み出した長編デビュー作。11歳の少女ソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点でつづるドラマだ。

 2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、話題作を次々と手がけるスタジオA24が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアがベストムービーに挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ大統領のお気に入り映画リストにも選出されるなど、本年度を代表する1本となった。これまでに映画賞で249のノミネート、82の受賞を果たしている(5月9日時点)。

 ソフィ役には半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオ。愛情深くも繊細な父カラムには、ドラマ『ノーマル・ピープル』でブレイクしたポール・メスカル。メスカルは本作での演技で第95回アカデミー賞(R)主演男優賞のノミネートを果たした。本作はまた、第89回アカデミー賞で作品賞など3冠に輝いた『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスが脚本に惚れこみ、プロデューサーとして参加している。

 11歳の夏休み、思春期ソフィフランキー・コリオ)は、離れて暮らす31歳の父親・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、ふたりは親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、懐かしい映像のなかに大好きだった父との記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった彼の一面を見出してゆく…。

 これまで数々の映画祭で高く評価され、興行的にも成功を収めたことから、現在開催中の第76回カンヌ国際映画祭批評家週間のオフィシャルポスターでは、本作のスチール写真を採用。登場人物ふたりが強く抱きしめ合う、親子の深い愛情が丁寧に映し出されているシーンが、再びカンヌで熱い視線を浴びている。

 このたびそんな本作より、父娘を演じたポール・メスカルとフランキー・コリオからの日本に向けたメッセージ動画、本編冒頭映像が到着。メッセージ動画では、リドリー・スコット監督が手掛ける『グラディエーター』続編の主演にも抜てきされ話題を呼んでいるポールが「ハロー、ジャパン! 5月26日に日本で公開するこの映画をサポートしてくれてありがとうございます。監督、フランキー、僕にとってすごく大切な映画です。ぜひ楽しんで下さい!」とにこやかにメッセージ。

 続いて、本作でスクリーンデビューを果たし、ケイト・ブランシェットから「新星」と評されたフランキーが登場し「ハロー、ジャパン! 私がこの映画の撮影を楽しんだのと同じくらい、皆さんもお楽しみ下さい。ありがとう!」と、キュートにほほえみながら語りかけている。

 本編冒頭映像は、滞在中のホテルで、ソフィフランキー)が父親カラム(ポール)を撮影したビデオテープの映像。間もなく誕生日を迎えるカラムにインタビューするという設定でソフィがカメラを向けており、そのほほえましいやりとりから、普段は離れて暮らしていても仲睦まじい父娘の様子がうかがえる。

 11歳のソフィは、2日後に31歳を迎える父カラムに「11歳の時、将来は何をしてると思ってた?」と尋ねる。それに対し、逆光の中で何かを考え込んでいるような複雑な表情のまま、言葉を発しないカラムの顔を映し出してビデオは止まる…。ビデオテープに収められたローファイな映像にはどこか懐かしさが漂い、誰しもが心にしまっている愛おしい記憶が揺り起こされるような、深い余韻を残す映像となっている。

 映画『aftersun/アフターサン』は5月26日より全国公開。

映画『aftersun/アフターサン』メッセージ動画よりポール・メスカル (C)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022