
●「1カ月休みたい」 これは五月病?
さて、年度が替わって2カ月が経とうとしている。GW明けから世の中では「五月病」というワードをよく見かける。「やる気がでない」「仕事に行きたくなくて苦しい」――新生活が始まり、慣れない暮らしの中で五月病に苦しむビジネスパーソンは多いようだ。(詳しくはこちら:『「上司ガチャが残念」「会社を辞めたい」 苦しい「五月病」から抜け出すヒント)
そんな中、最近筆者は「1カ月仕事を休みたい」という願望と戦っている。社会人になってから1番長い休暇は7~10日程度。これでは絶妙に仕事を忘れて休む、というのが難しい。大学時代は1~2カ月ほどの休暇があったのだから、それくらい休みたいと思うのは致し方ないように感じている。
実は、「1カ月まるっと休みたい」という社員の願望をかなえている企業がある。デジタルマーケティング事業を手掛けるトライバルメディアハウス(東京都中央区)では、リフレッシュ休暇(特別休暇)という位置付けで、社員が5年勤務するごとに、有給休暇とは別に連続20営業日も休める「浮世離れ休暇」という制度を提供しているのだ。
1カ月というまとまった休暇を取得し、社員に普段できないような体験をしてほしいと考えて提供しているそう。趣味のキャンプや旅行を楽しんだり、今まで足を踏み入れたことのない旅先を訪問したり――各社員が個性的に活用する。
なんともうらやましい制度だが、そう簡単に1カ月も休めないというのが実情。同社では、各社員が1カ月業務から離れることを実現するために、本人の業務整理、周囲との連携などを強化することで、スキルを高めることにもつながっているそう。
詳しい内容はこちらをご確認いただきたい。
これから梅雨が来て天気が悪い日が続き、「五月病」に苦しむ人がさらに増えてくるかも。1カ月はなかなか難しいが、リフレッシュ休暇や有休をうまくつかえば、2~3週間程度まとまって休暇を取ることができるかもしれない。そんな淡い期待を胸に、来る梅雨にも打ち勝っていきたいものだ……。

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