契約書や証明書などに押す印鑑。捺印する時、グッと力を込めたにも関わらず、かすれていたり、全体的にムラがあったりすることがあります。

なぜかすれたり、ムラができたりするのでしょうか。それは紙の表面が平らではなく、凹凸があるからです。紙は木材から作られているため、繊維の方向や密度によって紙の厚みや硬さが異なります。そのため印鑑を押すときに紙に均等に力が伝わらず、インクが一部分に集中したり、逆に薄くなったりするのです。

そんな時は捺印マットを使うのがおすすめですが、家に用意していない場合もあるでしょう。そこで、家にある身近なものできれいに捺印ができる裏技をご紹介します。

「割り箸の袋」がきれいに捺印するアイテム! その意外な活用法とは

それでは、ネットで注目されていた捺印テクニックをご紹介しましょう。

用意するのは、なんと「割り箸の袋」です。しかもただ単に下敷きにするのでなく、意外なやり方があるのです。

まず、裏技を使わずに手の力だけで押した結果がこちらです。

ところどころ、かすれている部分があります。

続いて、割り箸の袋を使った裏技で捺印してみましょう。初めに印鑑を押したい場所の下に割り箸の袋を敷きます。

次に印鑑に朱肉をつけて、割り箸の袋の上から押します。ここからがポイントです。

印鑑を押し付けたまま、下に敷いた割り箸の袋を引き抜くのです。この時、印鑑がズレないようにしっかりと手を固定しておきましょう。

最後に、印鑑を紙から離すと、見事にきれいに押せています!

先ほどのように手だけで押したパターンと見比べてみると一目瞭然! 簡単にきれいに捺印できています。

割り箸の袋を引き抜くことで、印鑑に当たる面の凹凸が変化していきます。そのため、印鑑の面全体に紙が接触するようになり、かすれることなくきれいに押せるという原理です。

割り箸の袋は捨ててしまうものですが、こんなふうに活用できるとは驚きです。たったこれだけでかすれやムラがなくなり、契約書や証明書も見栄えがよくなります。みなさんもぜひ試してみてください。


[文・構成/grape編集部]

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