乗り心地をハンドリングを大幅改善
中型ピックアップ・トラック市場の覇者として20年近くに渡り活躍したトヨタ・タコマは、2024年に新しく生まれ変わる。
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タンドラやセコイアと共通のTNGA-Fプラットフォームをベースに一から設計し直され、米国市場向けに投入される。
この4代目タコマは、オフロード愛好家向けにさまざまな機能を追加し、乗り心地とハンドリングを大きく向上させたとのことだ。
今年後半に発売され、最上位のiフォース・マックスは2024年前半に追って追加される予定だ。
剛性強化 マルチリンク式サス導入
同じプラットフォームを使用する兄貴分であるフルサイズトラックと同様に、ブランキングとレーザー溶接を施した高強度鋼板をシャシー全体に使用して先代よりも剛性を高められたという。
さらにボディ上部にはアルミニウムを使用して軽量化を図ったほか、乗り心地をハンドリング特性を向上させるため、リアにマルチリンク式サスペンションが装着されている。
これは従来のリーフスプリングに代わりコイルスプリングを採用したものだが、SR、SR5エクストラキャブ、TRDプリランナーには従来のリーフスプリングとなる。
また前後にディスクブレーキを採用し、従来モデルよりも制動性能も高まっているとのことだ。
2.4Lターボ搭載 HVも設定
載されるパワートレインは2.4Lのターボ付き4気筒エンジンで、エントリーグレードのSRでは最高出力228ps、最大トルク33.6kg-mを発生する。
上位グレードでは8速ATとの組み合わせなら278ps、43.8kg-mを発生、6速MTとの組み合わせでは270ps、42.8kg-mとなる。
さらにハイブリッドのiフォース・マックスを選択すると、48psの電気モーターを1.87kWhのニッケル水素バッテリーで駆動し、最高出力は326ps、最大トルク64.3kg-mというスペックだ。
後輪駆動モデルにはオートマティックLSDを、さらに4WDモデルにはハイ・ローレンジ付き2速トランスファーケース、アクティブトラクションコントロールが採用されている。
そして新グレードのリミテッドには、センターロック式デフを備えたフルタイム4WDシステムが採用されるなど、豪華な仕様になっている。
究極のアドベンチャーマシン
タコマの伝説的なオフロード性能は、新世代でさらにレベルアップされ、究極のアドベンチャーマシンになったという。
ボタン1つでフロントのスタビライザーバーを外すことができ、ホイールのアーティキュレーションを10%増加させ、フレキシビリティが向上する。
またアプローチ角は最大33.8度、ブレイクオーバー角は23.5度、デパーチャー角は最大25.7度というスペックだ。
車体下部の地形を確認することができるマルチテレインモニターや、さまざまな路面に応じてホイールスピンをコントロールできるマルチテレインセレクトなども標準装備される。
さらにMT車では、ギアを入れたまま発信できるクラッチスタート・キャンセルが備わり、発進の難しい地形に直面してもドライバーはクラッチを踏む必要がないとのことだ。
8グレード構成で幅広い展開
この新型タコマはSR、SR5、TRDプリランナー、TRDスポーツ、TRDオフロード、リミテッド、TRDプロ、トレイルハンターの8グレードで構成される。
2024年モデルで復活となるTRDプリランナーは、後輪駆動のみの設定でフロントサスをリフトアップし、大径のBFグッドリッチ製オールテレインタイヤや電子ロック式リアデフを装備している。
またTRDオフロードはビルシュタイン製のものチューブショックやフロントスタビライザーバーディスコネクトシステムなどが与えられ、特に高い走行性能が特徴だ。
一方リミテッドはラグジュアリーを前面に押し出したグレードで、ヘッドアップディスプレイやサンルーフなどにくわえ、滑らかな可変サスペンションなど洗練の装備が魅力となっている。
新しい専用外装色などの詳しい情報は、今夏に発表される予定だ。
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