5月31日最終話を迎える『特捜9 season6』と翌週6月7日スタートする『刑事7人 シーズン9』(いずれもテレビ朝日系/毎週水曜21時)でそれぞれ主演を務める東山紀之と井ノ原快彦が、バトンタッチセレモニーを行った。さらに、東山演じる新専従捜査班の天樹悠が『特捜9』最終話に登場、井ノ原演じる特捜班の浅輪刑事とコラボ・共演することも明かされた。

【写真】東山紀之、小瀧望ら7人の絆が試される!『刑事7人』シーズン9、メインビジュアル

 2015年にスタートして以来、東山演じる主人公・天樹悠を中心に、深い人間模様とサスペンスフルなドラマが共存する人気刑事ドラマシリーズとして走り続ける『刑事7人』。一方、2006年に『警視庁捜査一課9係』から始まり、2018年から浅輪直樹にふんする井ノ原快彦主演のシリーズとなった『特捜9』。ともに“水9”の刑事ドラマ枠でなくてはならない存在となっている作品だ。

 東山と井ノ原によるバトンタッチセレモニーは2019年以来。そして、ドラマでは今回が初共演となる。この日は、『特捜9』での共演シーンが撮影された直後のセレモニーとなったが、普段からメールなどでやりとりし、井ノ原が東山の家にお邪魔するほどの仲だけに、大盛り上がりに。

 ドラマ初共演に関して、井ノ原は「肩をポンっと叩いていただくシーンだったのですが、その瞬間に『あ、初めてだ』と改めて感動しました」と感慨深げ。東山も「井ノ原とは、割としょっちゅう連絡も取り合っていますし、家にも遊びに来てくれていろいろと話す仲ですので、そのあたりの違和感はなかったです」と、すんなりと役に入り込めた様子。

 また、今回のコラボに関しては「『特捜9』と『刑事7人』が同じ世界の中にあるというのは夢がある」(東山)、「浅輪直樹と天樹悠がしょっちゅうすれ違っているかもしれなかった…こういったコラボレーションは本当に面白い」(井ノ原)と興奮。井ノ原が「ひょっとしたら僕が『刑事7人』にお邪魔することがあるかもしれません」と今後の期待を語ると、東山は「だとしたら『特捜7』『刑事9人』でやろう!」と提案。現場は大きな笑いに包まれた。

 そして、前回のバトンタッチセレモニーの際に、井ノ原は「僕だと思って(笑)、『刑事7人』の資料室のどこかに置いていただけないでしょうか…?」と、自身も劇中で使っている同型のマグカップを東山にプレゼントしたが、そのマグカップが6月7日放送の『刑事7人』シーズン9第1話に登場。東山が「未だに劇中で使わせてもらっています。井ノ原との絆の1つです」と感謝を述べると、井ノ原は「オシャレだなと思って自分で買ったものですので、余計に嬉しいです」とこの日一番の笑みを浮かべた。

 切れ目なくドラマが放送される同枠のシームレス放送について、スタートを任された東山は「先輩方から受け継いでいる、伝統あるテレビ朝日の《水曜9時》という枠を、僕らの世代もきちっとした形で皆さんにお届けできれば」と襟を正す。また、「今、世界がすごく変化していますが、この枠だけは変わらず、安心して皆さんに楽しんでいただける《エンターテインメントの真髄》と位置づけ、「今回の『刑事7人』はシリーズ屈指の重く切ないストーリーになっています。楽しみにしていてください!」とアピールした。

 一方の井ノ原は「12歳の時にこの世界に入って、東山さんの背中をずっと追っていました。今こうして同じ《水曜9時》のドラマとしてバトンタッチができるのは、個人的にとても感動しています」と真剣な眼差しに。さらには「普通に1週間を生きていて、木曜日、金曜日と働くのはきついと思うんです。そこで水曜日にほどよい緊張と、最後に癒されるような人間ドラマを観ていただき、残りの2日も頑張ってほしいという意味でも、この枠は重要」と視聴者に寄り添う。そして「『特捜9』最終回は、重すぎず、軽すぎずで、また次も観たくなる…そんな回になっていると思います。引き続き《水曜9時》を楽しんでいただけば嬉しいです!」と語り、しっかりと東山にバトンに受け渡した。

 テレビ朝日系にて、ドラマ『特捜9 season6』最終話5月31日21時、『刑事7人 シーズン9』は6月7日より毎週水曜21時放送。

 東山、井ノ原のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

東山紀之(天樹悠役)

 最初に今回の(『特捜9』出演シーンの)台本を読ませていただいた時に、あまりにアウェーな場所に天樹がいるので「ふざけているように見えないかな?」という心配がありました(笑)。しかし、同じ世界線の中で生きている一出演者として、思い切って演じさせていただきました。井ノ原とは、割としょっちゅう連絡も取り合っていますし、家にも遊び来てくれていろいろと話す仲ですので、そのあたりの違和感はなかったです。僕は、基本はメッセージアプリなどはやらないのですが、井ノ原と(堂本)光一とだけはやるんです。文面は、言葉は短く、インパクトは強くを心がけています(笑)。そういった関係性も、ドラマの中に出てくれると、観ている人も気持ちいいかもしれませんね。それにしても、『特捜9』と『刑事7人』が同じ世界の中にあるというのは夢がありますね。

 2019年に、同じくバトンタッチセレモニーを行って『特捜9』のセットにお邪魔しましたが、新しくなっているのですね。実は『刑事7人』も、セットが新しくなったんです。そういえばあの時、井ノ原からマグカップをプレゼントされました。それは未だに劇中で使わせてもらっています。井ノ原との絆の1つですね。今回は僕が『特捜9』にお邪魔しましたが、井ノ原が『刑事7人』にやって来てくれることも今後あるのでしょうか…。そのあたりは、北大路欣也さんと吉田鋼太郎さんにお伺いを立ててみようと思います(笑)。

 先輩方から受け継いでいる、伝統あるテレビ朝日の《水曜9時》という枠を、僕らの世代もきちっとした形で皆さんにお届けできればと常に思っています。そういう意味でも、こうして井ノ原とバトンタッチできるのはありがたいことです。今、世界がすごく変化していますが、この枠だけは変わらず、安心して皆さんに楽しんでいただける《エンターテインメントの真髄》として、ベストを尽くしたいと思います。今回の『刑事7人』はシリーズ屈指の重く切ないストーリーになっています。楽しみにしていてください!

■井ノ原快彦(浅輪直樹役)

 これまで東山さんとは、舞台での共演はあるのですが、ドラマをご一緒させていただくのは初めてだと思うんです。肩をポンっと叩いていただくシーンだったのですが、その瞬間に「あ、初めてだ」と改めて感動しました。今年の1月に、ジャニーズJr.の舞台(『JOHNNYS' World Next Stage』)の演出でも東山さんとご一緒だったのですが、その際もいろいろとメールなどでやり取りさせていただきました。東山さんのメールって、めちゃくちゃ気持ちがいいんですよ。「OK、わかった! じゃーね!」って感じで(笑)。

 公私ともにお世話になっているのですが、今回、『特捜9』と『刑事7人』が、1つの世界の中に存在していて、浅輪直樹と天樹悠がしょっちゅうすれ違っているかもしれなかったと考えると、夢がありますよね。こういったコラボレーションは本当に面白いなと思います。そういえば、前回のバトンタッチセレモニーの際に、東山さんに、僕が劇中で使っているのと同じマグカップをプレゼントしたのですが、大事に使っていただいているそうです。オシャレだなと思って自分で買ったものですので、余計に嬉しいですね。

 例年、『特捜9』から『刑事7人』へとバトンタッチしていますが、『警視庁捜査一課9係』の頃は夏に撮影していたんです。ですので、放送の順番が逆になり、ひょっとしたら僕が『刑事7人』にお邪魔することがあるかもしれません。(東山から「だとしたら『特捜7』『刑事9人』でやろう」と提案があり)それ、面白いですね(笑)。期待しています!

 12歳の時にこの世界に入って、東山さんの背中をずっと追っていました。今こうして同じ《水曜9時》のドラマとしてバトンタッチができ、個人的にとても感動しています。普通に1週間を生きていて、木曜日、金曜日と働くのはきついと思うんです。そこで水曜日にほどよい緊張と、最後に癒されるような人間ドラマを観ていただき、残りの2日も頑張ってほしいという意味でも、この枠は重要だと思っています。今回の『特捜9』最終回も、重すぎず、軽すぎずで、また次も観たくなる…そんな回になっていると思います。引き続き《水曜9時》を楽しんでいただければ嬉しいです!

バトンタッチセレモニーを行った(左から)『特捜9 season6』主演・井ノ原快彦、『刑事7人 シーズン9』主演・東山紀之 (C)テレビ朝日