新日本プロレス

新日本プロレスは『BEST OF THE SUPER Jr. 30』(BOSJ)最終戦、5.28東京・大田区総合体育館大会を開催した。


■第6試合は8人タッグマッチ

第6試合では、オカダ・カズチカ棚橋弘至&石井智宏&田口隆祐と、海野翔太&成田蓮&エル・デスペラードマイク・ベイリーが激突。

NEVER無差別級6人タッグ王座への挑戦を表明している海野は、チャンピオンのオカダ、棚橋、石井の中でも、ここまで全く振り向かないオカダを挑発。

オカダ組に同王座を獲られた成田も3人を意識。デスペラードとベイリーはBOSJでともにブロック1位だったにもかかわらず、決勝トーナメントで敗退してしまったという4人がそれぞれの思いを抱きながらこのカードに臨んだ。


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■海野組が勝利

試合は、オカダ一筋の海野に対して、成田が強引にタッチをするなど、海野と成田の間にもピリピリとした関係が生まれる。一方のオカダ組は石井が己を貫くもチームワークは盤石。

しかし、最後はオカダが場外で海野にテーブルをぶつけられるなど、分断されている隙に、リング上では田口が捕まり、成田のコブラツイストがガッチリ極まると、田口はたまらずギブアップ。海野組が勝利した。

試合後、デスペラードとベイリーは突然やり合った後に握手し、その他の選手とも握手を交わしたが、成田は海野とだけ握手せずにリングを後にする。


■海野がオカダに挑戦表明

マイクを掴んだ海野は「オカダ! いやオカダさん! ちょっと待ってください。オカダさんと棚橋さんと石井さんが巻いている、その魅力的なベルト、挑戦させてもらってよろしいですか?」と改めて挑戦表明。

続けて「もちろんタッグパートナーは用意してあります。オレとジョン・モクスリー、クラウディオ・カスタニョーリ!」と言うと場内が大きくざわつく。

カスタニョーリはWWEでセザーロのリングネームで活躍し、中邑真輔とスマックダウンのタッグ王者にもなった大物だ。

■オカダは受諾

オカダは「モクスリーもクラウディオ・カスタニョーリも最高だねぇ! しっかりと二人に支えてもらって、お父さん、お母さんによくしてもらいなさいよ。このクソガキ!」と言い放ち、事実上挑戦を受諾。

このカードはモクスリー、カスタニョーリという大物をパートナーに海野がどこまで存在感を示せるのかがカギとなる。

バックステージでオカダは、かつてカスタニョーリと練習をしたことがあることを明らかにすると「『DOMINION』決定でいいでしょ」と語り6.4大阪城ホール大会で挑戦を受けると表明した。

海野は「オカダさんからピンフォールを取る」と話しており、同王座史上最大の一戦になりそうだ。

新日本プロレス

『BEST OF THE SUPER Jr. 30』
2023年5月28日/東京・大田区総合体育館/観衆:3,132

▼8人タッグマッチ(30分1本勝負)

オカダ・カズチカ棚橋弘至&石井智宏&●田口隆祐(12分47秒 コブラツイスト)海野翔太&成田蓮○&エル・デスペラードマイク・ベイリー


■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田

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