日本で高血圧の患者は約4300万人といわれ、年齢とともにその割合は増加するという。筆者もつい最近、病院で高血圧を指摘され、日々の計測を勧められた。そこで購入したのが、エレコムの「エクリア上腕式血圧計 HCM-AS01BTWH」だ。数ある血圧計のなかから選び、約2か月使用して感じた魅力を紹介しよう。

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●チューブレスなので持ち歩きにも最適



 エレコムの血圧計は、上腕式と手首式の2種類から選べる。さらに上腕式は、カフ(腕帯)を自分で上腕部に巻くタイプと、血圧計本体と一体化した筒型のカフに腕を通して測定するタイプの2種類をラインアップする。

 手首式は測定時に上着を脱がずに測定でき、小型で持ち運びやすいのがメリット。しかし、手首と体の位置関係で測定値が変わるので、計測時の体勢に注意が必要だ。血圧の計測に慣れていないこともあり、今回は「上腕式で持ち運びやすい」ことを重視してエクリア上腕式血圧計を選んだ。

 使わないときは付属のポーチに収納可能。これなら出張や旅行の際も安心して持ち運べる。筆者は血圧を記録するノートとペンも収納しており、一式がすっきり収まるのが気に入っている。

 本体上部には電源スイッチがあるので、持ち運んでいるときに勝手にオンになることもない。また、本体は充電式となっており、付属の専用USBケーブルで充電する。Bluetooth対応


●1台で2人のデータを管理できる



 血圧を測定するタイミングは、起床後1時間以内と就寝前の2回。起床後はトイレを済ませ、朝食や服薬前に5分間安静にしてから計測する。就寝前は約5分間安静にしてから測る。また、いつも同じ腕で計測することも大切だ。

 計測時は、カフを肘から2~3cm上の上腕部分に巻いて固定し、血圧計の中心を心臓と同じ高さにする。背もたれに持たれてリラックスし、腕をテーブルの上に置き、手のひらを上向きにする。また、両足はきちんと床につけよう。

 準備を終えたら、電源を「入」にして、「1測定/停止」もしくは「2測定/停止」のボタンを押し、測定を開始する。この血圧計は2人分のデータを管理できる仕様で、2人×60回分の測定値を保存できる。1日2回計測する場合は30日分のデータが残せる。あらかじめ日時を設定しておけば、日時と血圧を管理可能だ。

 測定中の脈が適切に検出されていないことを知らせる不規則脈波検知機能や、測定中に会話したり、体を動かしたりしたことを知らせる体動検知機能付きなので、より正しい血圧が計測できる。これらを検知するとエラーが出るので、再度計り直そう


●専用アプリでデータを管理できる



 筆者がもうひとつ血圧計を選ぶ基準にしたのが、Bluetooth対応かどうかだった。エクリア上腕式血圧計にはBluetooth対応モデルと非対応モデルがあり、HCM-AS01BTWHはBluetooth対応となっている。

 専用アプリ「ECLEAR plus」をスマホにインストールし、使用する機器や目標値を入力すれば、日々の血圧を管理できる。また、エレコムの体重計歩数計との連携にも対応している。対応機器を持っていない場合は、「Google Fit」や「ヘルスケア」アプリで歩数のデータを連携したり、手入力でデータを登録したりすることも可能だ。

 アプリでデータを管理すれば、日常的に血圧を確認できるだけでなく、グラフで可視化されるのがいい。ただし、画面上には1週間分のデータしか表示されないので、長期的な変化をみるにはやや難がある。

 Bluetooth対応でコンパクトな血圧計を探している人は、エクリア上腕式血圧計 HCM-AS01BTWHをぜひ検討してみてほしい。(フリーライター・今西絢美)
コンパクトなチューブレス上腕式血圧計。デジタル表示で測定結果はとても見やすい