誰もいないはずの部屋から人の声が聞こえると、ほとんどの人が肝を冷やすことだろう。アメリカ在住のある男性は、住んでいるアパートの浴室から誰もいないのに物音が聞こえたという。そして彼が中をのぞいたところ、壁を突き破る人の指が現れたそうだ。米ニュースメディア『NBC 6 South Florida』などが伝えている。

米フロリダ州マイアミ・デイド郡ブリッケルで現地時間3日の早朝、警察に「不審者がいる」との通報が寄せられた。通報したのは同地区のアパートにルームメイトと暮らすアンソニー・ヴァルデスさん(Anthony Valdez)で、彼は浴室から人の声が聞こえたと主張した。

ヴァルデスさんは「ネズミでもいるのか」と思ったが、それは明らかに人の声で「助けて」と言葉を発していた。ルームメイトはヴァルデスさんが自分をからかっているのだろうと疑ったが、確かに浴室から人の声が聞こえたため、2人は中をのぞいてみることにした。

すると浴室の壁に小さな穴があり、そこから突如として人の指が現れたのだ。2人はかなり驚いたが、壁の中から男の声で「ここから出して」「誘拐されたので助けてほしい」と訴えていたことから、警察に通報することにした。

到着した警察官は当初、誘拐事件の可能性も視野に入れていたが、ヴァルデスさんたちが住む隣の部屋を捜索した結果、8人ほどの人物が薬物を使用していたという。どうやらこのうちの何人かが薬物の影響でヴァルデスさんたちが住む浴室に達するほどの穴を壁に開け、ふざけて助けを求めていたようだ。

また警察官が近隣住民に聞き込みを行ったところ、ヴァルデスさんたちの隣の部屋が違法な民泊として貸し出されていたことが判明し、薬物を使用していた人物らは一時的に滞在していたという。英ニュースメディア『UNILAD』によると、警察官は8人のうち1人を逮捕し、のちに釈放されたものの引き続き捜査を続けているそうだ。

その後、壁の穴は補修されたが、ヴァルデスさんは今回の件について「つまり私たちは、隣に誰が住んでいるのかも知らなかったんですよ」と明かしており、ショックを拭いきれないようだ。

ちなみに米カリフォルニア州では昨年8月、ある女性が浴室のキャビネットから染み出す赤い液体に困惑し、SNSで情報を求めた。のちに赤い液体の正体は、金属が長い時間をかけて酸素や蒸気と反応し、腐食したものであることが判明していた。

画像は『El Portu 2023年5月3日付TikTok「Porfavor miren el video completo y ayudenme por que no sabemos nada que paso con las personas」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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