若い男が森の奥からいきなり姿を現し、幼い妹に飛びついて誘拐しようとした。それを見た兄が、とっさの勇気ある行動で追い払い逮捕に貢献していたことを、『People』などアメリカのメディアが伝えた。
■いきなり現れた不審な男
数日前のこと、アメリカ・ミシガン州で暮らす少年（14）の妹（8）が自宅の裏庭へ出た。そこでマッシュルーム狩りを楽しんでいたところ、自宅のすぐそばの森から見知らぬ男が姿を現した。
男は妹に近寄るなり背後からつかみかかり、騒がれないよう口を手でふさぐなどして、無理やり連れ去ろうと試みた。
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■勇気ある兄の行動
騒ぎに気づいた少年は、見知らぬ男が妹を誘拐しようとしている様子を見て愕然。すぐにスリングショット（パチンコ）を持って男を慎重に狙い撃ち、頭と胸部に命中させた。
不意をつかれて驚いた男が腕の力を緩めた瞬間、妹は逃げ出すことに成功。怪我をした男は慌ててその場から逃げ出し、一瞬で姿を消した。
■負傷した男を発見
少年たちの家族による通報を受け、地元警察が捜査を開始。ほどなくしてガソリンスタンドで隠れていた17歳の男を発見し、頭などにできていた傷から容疑者であることを確認して、逮捕した。
男は警察に犯行の動機を聞かれ、「あの女の子をボコボコにしてやろうと思っていた」などと供述したという。もし少年の行動が少しでも遅れていたら、最悪な結果になっていた可能性もある。
■警察は少年を称賛
男を逮捕した警察は、勇気と行動力のある少年を称賛。
「14歳という年齢なのに素晴らしい」と褒めた上で、「自宅の敷地や庭で遊んでいて、このような被害にあうことを想定する人はいないでしょう」「ですがこのようなケースも実際にあることを知ってほしいと思います」と市民に呼びかけた。
現時点では男の氏名など詳しい情報は伏せられているが、成人犯罪として扱うことを当局は決定。17日には裁判が行われると一部メディアは報じている。
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