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5月25日長野県中野市で発生した、警察官を含む男女4人が殺害された立てこもり事件。警察官1人を殺害した疑いで、青木政憲容疑者(31)が逮捕・送検された。

青木容疑者は自宅近くで70代女性を刃物で襲ったあと、逃げたもう1人の60代女性を追いかけて背後から刺したとされる。さらに通報を受けてパトカーで駆けつけた警察官2人に対して、運転席の窓ガラス越しから猟銃を発砲。それから12時間ほど自宅に立てこもり、警察や父親の説得を受けて26日未明に外へ出てきたところを確保された。

「青木容疑者が籠城中、一緒にいた母親から自首を促されるも『絞首刑は一気に死ねない』と拒んだそうです。その後、猟銃で自殺を試みたそうですが失敗し、母親は青木容疑者から猟銃を取り上げて逃げ出しました。青木容疑者は取り調べに対して、『女性2人からひとりぼっちだと馬鹿にされていると思った』『射殺されると思ったから駆け付けた警察官も殺した』と供述しています」(全国紙記者)

事件発生から時間が経つにつれ、青木容疑者の動機や身辺が徐々に明るみになってきた。

「父親は中野市議会の議長で、青木容疑者は長男。事件後、26日付けで父親は議長を辞職しました。青木容疑者は一度東京の大学へ進学しましたが、人間関係が原因で中退したそうです。地元に帰ってきてからは父親から果樹農園を任され、そこで採れたフルーツを使ったジェラート店を経営していました。しかし、ほとんど仕事場に出ることはなく、自宅にひきこもり状態だったといいます」(前出・全国紙記者)

■「田舎の男子、長男なんてマジで最悪だよね」「死刑になるんだから自殺しろ」

凄惨な事件に震撼が走るなか、“ホリエモン”こと堀江貴文氏(50)が26日に投稿したYouTubeの動画内で述べた“持論”に注目が集まっている。

堀江氏は「この段階で安易に決めつけるのもどうか」と前置きし、青木容疑者が地元の名士の長男という家庭環境であることから「田舎でね、結構息子とかが生きづらい環境ですね」とコメント。

自らも地方出身者である堀江氏は「嫌じゃん、田舎って」「田舎の男子、長男なんてマジで最悪だよね」と言い、サラリーマン家庭であったにもかかわらず「家を継げ」と親に押しつけられたことを回想。だが、東京大学であれば反対されずに進学できたため、「問答無用で家から出られるし、金も出してくれる」との“好条件”で上京できたという。

だが一方で、家族から「実家を継げ」と押しつけられたため、「頭がおかしくなった」という知人もいたようだ。堀江氏は親の言いつけを素直に従う子を“いい子”と表現し、青木容疑者の人生をこう推し量った。

散弾銃ぶち回した長男、いい子だったんだろうね。議長の息子だから、議長の息子っぽくいい子を演じなければいけない。それを31年間やってきて鬱屈した人生を歩んでたわけよ。農家なんか継ぎたくないわけよ」

「(中略)なのに厳格な親に『やれ』と言われて、ワーッとなって最終的に『人生なんか辞めてやる』みたいな感じで、まぁ自殺と一緒だよね。だったら自殺しろよと思いますよ、ホントに。人に迷惑をかけんな、バーカっていう。でも、それぐらい鬱屈してたんだろうね。本当は逃げ出せば良かったんだよ」

続けて、自らのYouTube視聴者のなかに“青木容疑者と同じメンタリティの人もいる”と推察し、こう熱弁したのだった。

「逃げろ! 親父なんか大したことないからね、はっきり言って。(中略)とにかく逃げ出して親と一切連絡とるな。そうすると人生変わるから。今よりいいでしょ、自分で選択した道。不安なのかもしれないけどさ、だからといって人に迷惑かけんな。人殺しちゃだめよ、やっぱり。4人も殺しちゃったら死刑になるんだよ。死刑になるんだから自殺しろ、マジでって俺は思います。正直。でも自殺もダメよ。逃げろ、親の言うこと聞くな。人殺すな」

本動画はすでに40万回以上再生され、1400件を超えるコメントが寄せられており、ホリエモンのメッセージに胸を打たれる人が続出している(29日20時現在)。

《「逃げろ」は本当にその通りだと思います》
《自分も地方の農家が実家ですが、ホリエモンがいってることめっちゃわかる》
《今回の動画めちゃくちゃ説得力あった。自分の人生は自分で決めるべきだと思う》