自身の初ブランドとなる「HIKAKIN PREMIUMヒカキン プレミアム)」からカップ麺みそきん」を発売したヒカキン。予想以上の反響による品薄状況により、8月に「みそきん」の再販を決定した。

参考:【写真】ヒカキンのこだわりが詰まった「みそきん」

 2023年5月9日セブンイレブンから販売が開始されたヒカキンカップ麺みそきん」。「昔からラーメンを作ることがもう一つの夢だった」と語り、自身の初ブランドとなる「HIKAKIN PREMIUMヒカキン プレミアム)」から発売されたみそきんは販売開始後、すぐさま売り切れとなった。ファンはもちろん、様々なYouTuberが動画で触れるなど、当初の予想を遥かに超える勢いで反響を呼んでいる。YouTuberのヒカルも、ヒカキンが制作した動画をオマージュした「みそる」を発売するなど、業界的に見てもみそきんの販売は大きな影響力を見せていた。

 ヒカキンは当初「1~2ヶ月で売り切れればすごい方」と、できる限り多くの生産を行ったものの、その予想に反してわずか数日でみそきんは完売。各種フリマアプリで数千円の値が付き、転売が問題視されていた。

 この状況に関して、最も悪いのは品薄の状況に漬け込み転売で荒稼ぎを企てている人たちだが、この状況を重く受け止めたヒカキンはすぐに行動を起こす。5月19日にはみそきんの製造数についてや、当初の販売予想について報告。5月19日時点ではまだ再販の目処が立っていないと言っていたものの、5月29日には再販報告の動画をアップした。

 みそきんの再製造から取り組み、大量の数を用意するため再販の目処は8月と語るヒカキン。ファンが各種SNSでみそきんを購入できなかったことや、高額で転売されていることを発信し、状況を受け止め、迅速な対応を見せた。

 ヒカキンは「周りにみそきんを買えなかった人がいたら、8月に再販するらしいよと伝えて」と発信しており、これで高額転売はいくらか落ち着きを見せるだろう。自身初のブランドを展開するにあたり、予想外の事態も発生した今回の一件。それでもファンの声に耳を傾け、いち早く対策を取ったヒカキンは、さすがYouTube界の王と言われる所以だろう。

 黎明期から今なお最前線で活躍を見せるヒカキン。10年以上の活動期間でも、大きな炎上はほとんどなかったと言って良い。今後もこの誠実かつ迅速な対応力で、自分の夢を叶えつつ、ファンを魅了していってほしい。

(文=大里直也)

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