鍋で作ってもレンジで作ってもおいしいホットミルクですが、「あの膜」にプチストレスを感じている人はいませんか。「できるものだし、仕方ない」とあきらめる必要はありません。あの膜をなくせる方法がありました。

驚くほど手軽な解決方法

ホットミルクは好きでも、作る過程でできる膜が苦手な人もいますよね。あの膜をなくしたい人は、しーばママ(shi_bamama)さんのライフハックをぜひ参考にしてください。

その方法は拍子抜けするほど手軽です。カップに入れた牛乳にスプーン1杯の砂糖を混ぜるだけ!

あまりの手軽さについ「ウソでしょ…」と思いそうですが、実際にいつも通りチンで作ったしーばママさんのホットミルクを見てみると「膜がなーい!」。本当に膜がありませんでした!

しーばママさんはいつも通りの方法で作ったとのこと。膜ができてしまうのは仕方ないと思っていたそうですが、まさかの解決方法を見つけてくれました。

たったこれだけでホットミルクの膜が消える理由

「砂糖を混ぜて作る」。たったこれだけで、なぜホットミルクの膜が消えるのでしょうか。

ホットミルクのあの膜は、牛乳を40℃以上に温めるとできるのだそうです。ラムスデン現象と呼ばれています。

牛乳を40℃以上に温めると、表面に薄い膜ができます。この膜は、初め肉眼では見えない程度のものですが、加熱する時間と温度に比例してしだいに厚くなります。これは、ラムスデン現象といわれるものです。豆乳から作られる“ゆば”もこれと同じ原理です。

一般社団法人 日本乳牛協会より引用

ラムスデン現象でできる膜の成分はたんぱく質です。つまり、加熱によってたんぱく質が凝固し、ラムスデン現象が起きる(膜ができる)ということですね。

では、なぜ砂糖を入れるだけでラムスデン現象が起きなくなるのでしょうか。それは砂糖の性質が理由でした。

肉を柔らかくしたり、卵をとろとろに仕上げたい時に砂糖を使っている人はいませんか。

肉や卵などに含まれるたんぱく質は、熱によって固まりやすいという性質を持っています。砂糖が肉や卵などの組織の間に入り込み水分を引き付け、卵のタンパク質の凝固を遅らせたり、肉のたんぱく質の一種であるコラーゲンと水が結びつくのを助けることで、食品を柔らかくする働きがあります。

農林水産省より引用

農林水産省によると、砂糖はたんぱく質の凝固を遅らせる性質があるそうです。ホットミルクの膜もたんぱく質であるため、砂糖が同じ働きをしていることになります。

しーばママさんが教えてくれた技には科学の裏付けがありました。それでいて手軽にできるライフハック、実行しない手はありませんね!


[文・構成/grape編集部]

出典
shi_bamama
※写真はイメージ