中学校の昼食時間に生徒が国歌を流し、それを教師が「ふさわしくない」と指導したと報道され、ネット上で物議を醸している。
■学校の昼食時間に国歌を放送
ことの次第は29日、大分市にある中学校で昼食の時間中に広報委員会の生徒3人が校内放送で国歌『君が代』を流したところ、教師が放送室に駆け込み「ふさわしくない」と指導したとのことだ。
その後、3人の生徒のうち1人がその場で膝をついてうずくまり、体調不良を訴えたため学校側が早退させたという。
この学校では昼食の時間中に生徒が音楽を選んで放送しているそうで、普段ポップ系の音楽を流しているが、この日は放送時間が余ったため生徒の判断で『君が代』を使用。学校側は「生徒が悪ふざけで『君が代』を流したわけではないと思われるが、昼食の時間はふさわしくない。教師の指導も適切だった」と説明しているとのことだ。
関連記事:「病気でない者は授業中トイレ禁止」 生理中の女子生徒を苦しめる学校に母が激怒
■「何の問題が…」「ありえない」
このニュースにツイッターでは「ポップを流すのはOKで君が代はNGってどういうことだよ」「朝でも昼でも夜でも、国歌の君が代を流しておかしいことはない」「国歌やろ。何の問題があんねん」「ふさわしいもふさわしくないも、ないと思う」などと疑問の声が続出。
また、「非常に不愉快だ」「日本の学校で日本の国歌を流してなぜいけないの? ふさわしくないのは教師の指導」「そんな指導してる教師達こそ、日本の教師にふさわしくないと思います」などと批難する声も上がっており、「ありえない」と感じた人が多いようだ。
■「BGM感覚で聴いていい曲ではない」
一方で教師の指導について「何が『ふさわしくない』のか、さっぱり分からない」と、“ふさわしくない”の根拠や詳細が不明なため「どんな指導をしたのか」という声も。
国歌は通常、厳かな雰囲気のなか流れる曲であるため「食事中に国歌は確かになんか違う気はする」と感じる人もおり、「『昼メシを食いながらBGM感覚で聴いていい曲ではない』ということか。それなら指導自体は理解できる」「私が教諭なら『国歌は起立や斉唱が前提であり食事の片手間に聴く曲ではない』と指導します」との意見が。
「ふさわしくない」のは“流すこと”と“その状況”と、どちらを指したものなのかによって見方は大きく変わってくるようだ。
・合わせて読みたい→「生理だから」と授業を抜ける生徒に指導し休職命令 体育教師の言動に批判続々
コメント