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 動物好きなアーサー・プラザさん一家のペットの中で最年長なのは、10歳の元保護猫「キコ」である。2年前、一家は保護施設から子犬を引きり「ベント」と名付けた。

 ベントは年長者を思いやる心優しい犬で、すぐにキコと良好な関係を築き上げた。

 ベントは家に来た時からキコのすることを学び、キコのペースを尊重した。キコに対して並々ならぬ敬意をもっているようで、ベントに食べ物を与えると、真っ先にキコのいるところに運び、キコに「食べてください」と差し出すのだという。

【画像】 もらった食べ物をまず猫に差し出す犬

 アーサー・プラザさん家は動物好きだが、家に犬を迎え入れるのは初めてだった。まだ子犬だったベントは、この家に関することや遊び方、過ごし方をすべてオス猫のキコから学んだ。

 ベントにとってキコはお兄さんであり、尊敬すべき存在なのだ。

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 ベントがどれほどキコに敬意を払っているかは、食べ物を与えた時にわかる。プラザさんがベントに食べ物を渡すと、キコのもとへそれを真っ先に持っていくのだ。

 犬と猫では食べ物の好みも違う。ブロッコリーを差し出されても「ん~それはいらん」の態度でスルーするキコ。

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 キコが食べないことを確認すると「では、自分がいただきます」とばかりにそのブロッコリーをようやく食べるのだ。

 キコがベントの持ってきた食べ物を食べることはほとんどないそうだが、「まず先にキコ」に渡すというベントの一連の行動はもはや儀式となっている。

 キコの背中に置いたニンジンも、キコが興味を示さないため、ベントがおいしくいただいたようだ。

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 心やさしいベントは自分の好きなものを、自分の好きな人と共有したいという思いを常に持っているという。

 ベントは犬と猫という垣根を越えて、猫のキコに敬意を示し、キコはそれを理解し受け入れている。種が違っても、お互いを尊重するという彼らの行為に、我々も学ぶところが大いにありそうだ。

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/ written by Scarlet / edited by / parumo

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