宿泊したホテルの部屋で怪奇現象が起こったら、その場から逃げ出したくもなるだろう。海外では、大騒ぎして逮捕されてしまった人がいるようだ。

 アメリカ・フロリダ州デイトナビーチの住宅に不法侵入しようとした男女カップルが、駆け付けた警察に逮捕された。海外ニュースサイト『Law and Crime』『Click Orlando.com』などが5月28日までに報じた。

 報道によると5月23日夕方、38歳男が交際相手の36歳女とともにホテルにチェックインした。ホテルの部屋に入室後、しばらくしてバスルームの窓が開く音がした。男女の話では、人の形をした影が部屋に侵入してきたという。男女は部屋から逃げ出してフロントに向かった。

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 男女は苦情を言って、宿泊代の返金を求めた。ホテル側は返金に応じたそうだ。ホテル側と交渉が終わった直後、先ほどの影が男女を追ってきた。男女はホテルから出て、走って逃げたそうだ。

 男女は道路沿いをしばらく走って、とある民家に駆け込んだ。玄関ドアをたたいて、「助けて」などと叫んだそうだ。さらに、男はイスを投げつけて窓ガラスを割り、中に侵入しようとしたそうだ。騒ぎを聞き、向かいの家の住人女性が家から出てきたが、男は「助けて」などと叫びながら女性に向かっていった。恐怖を感じた女性は、家に戻ってカギをかけたそうだ。近所の別の家の住人が警察に通報したという。

 通報を受けた警察は、すぐに当該住宅に到着。血まみれの男が玄関先の階段にあおむけで倒れていたそうだ。そばには女もいた。警察は強盗目的の不法侵入の疑いで、男女を逮捕した。男が血まみれだった理由は不明だ。捜査関係者によると、男は「幽霊に追いかけられて逃げた。危害を加えられると思った」などと話している。さらに、男女は、エクスタシーの摂取を認める供述をしている。エクスタシーは幻覚剤の一種で、使用、所持が法的に規制されている薬物だ。違法薬物の罪も加わり、男女ともに起訴された。初公判は7月下旬の予定だという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「人騒がせなカップル」「助けを求められても、見知らぬ人が来たら、ドアを開けてはいけない良い例」「家主に銃で撃たれなかっただけまだマシ」「ゴーストバスターズに連絡しろよ」「ホテルは返金する必要ないのに」「実はいわくつきホテルだった」「薬で感覚が敏感になっている。2人そろって影を目撃。本当に幽霊がいたのかも」といった声が上がった。

 幽霊が男女を追い回したのか、真相は不明だが、違法薬物には手を出さないに限るだろう。

記事内の引用について
Florida man claims he broke into house to hide from ghost, police say(Law and Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/florida-man-claims-he-broke-into-house-to-hide-from-ghost-police-say/
Man accused of trying to break into Daytona Beach home while fleeing from ‘ghost’(Click Orlando.com)より
https://www.clickorlando.com/news/local/2023/05/25/man-accused-of-trying-to-break-into-daytona-beach-home-while-fleeing-from-ghost/

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