歌手のシーア(47歳)が、自閉スペクトラム症と診断されたことを明かした。先月、恋人ダン・バーナードと結婚したばかりのシーア。現在は治療中だそうで、アルコールも摂取していないという。

リアリティゲーム番組「サバイバー」の元参加者ロブ・セステルニーノのポッドキャスト「ロブ・ハズ・ア・ポッドキャスト」で、同ゲーム番組のシーズン44のファイナリスト、キャロリン・ウィガーとの対談中、シーアはこう話していた。

「自閉スペクトラム症なの。治療していて、いろいろあるわ」
「45年間、私は人間の殻を着ていた感じ。この2年でようやく、完全に自分自身になれたって思う」
「秘密でいっぱいで恥と共に生きていたら、理解し愛してくれる人ができるわけがない。見知らぬ人が大勢いる部屋に座り、自分の最も深く暗い、恥ずかしい秘密を話し、皆で笑い合い、人生で初めて自分をゴミ屑のように感じなくなり、初めて本当の自分を誰かが見てくれたと感じ、外の世界に出て、人間として活動ができるようになる。ただ心を持った何も偽ることのない人間としてね」

社交不安症や他人への共感の困難など発達障害の1つである同症状の診断時期については今回明かさなかったシーア。2年前には自身が監督した映画「ライフ・ウィズミュージック」で言葉を発さない自閉症少女の役に、同症状を持たないマディー・ジーグラーを起用したことで批判を浴びていた。

自閉症を持つ俳優らが、それを持たない俳優を採用したことと、映画中のミュージックの同症状の描写に異議を唱えた際、シーア自身は悪気はなく、糾弾する前にきちんと作品を見て欲しいと主張、自閉症のコミュニティへの謝罪と共にこうツイートしていた。

「『ライフ・ウィズミュージック』は決して自閉症の人々へのいかなる抑圧を容認したり推奨するものではありません」

一方、昨年のニューヨークタイムズ紙のインタビューでシーアは、当時この集中砲火を浴びたことで自殺も頭をよぎったと告白。病気が再発し、リハビリ施設に行ったことを明かしていた。