常にミスのイメージがつきまとっているブリンソン(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は31日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)に7-4と勝利。主砲・岡本和真の2発や坂本勇人が史上初となる遊撃手として通算2000試合出場を決めるなどメモリアルな試合となった一方で、またもお騒がせ助っ人が注目集めるプレーがあった。

 先発した戸郷翔征は8回6安打4失点でリーグトップとなる6勝目。岡大海に先頭打者弾を浴びる波乱の幕開けとなったが、追いつかれた直後、岡本和が8回に元巨人の沢村拓一から放った勝ち越しの11号2ラン、続く中田翔の8号ソロと一発攻勢などもあり、押し切った形だ。 

【動画】この日、2本目となる勝ち越しアーチを元同僚の沢村から放った岡本和

 一方、その先発の戸郷が首をかしげたのは、1点ビハインドの二回2死一塁の場面だった。小川龍成の放った打球は中前への平凡な飛球となったが、なぜか中堅手ブリンソンは走るスピードを緩め、今季初スタメンで二塁を守っていた北村拓己も打球を見送ったため、遊撃手含め「お見合い」する形となり、そのまま打球は落球。ブリンソンは1バウンドで急いで捕球し、二塁へ返球したが、ベースカバーに誰も入っていなかったことで、ボールは進塁した打者走者にあたり、2死二、三塁のピンチになった。

 ベンチの原監督もあきれ、戸郷も思わずしかめっ面となったプレーとなったが、この回は無失点で抑えた。一歩間違えれば、流れを失いかねないプレーとあって、ベンチに戻ったブリンソンは早速コーチ陣から「事情聴取」されていたが、ここまでのブリンソンといえば、走塁ミス、アウトカウントミスなどボーンヘッドに暇がない。

 また逆に「ミスした試合は打つ」とも言われており、違った意味でファンから熱視線を浴びている。

 ただ今回のミスは野手間の連係不足の側面もあり、懸命に投げている投手陣のためにもブリンソンが守備についているときは声がけなど、凡事徹底が改めて求められそうだ。 

 ミスを繰り返すブリンソンも時に勝負強い打撃で存在感を示している。ブリンソン劇場は続きそうとあって、ここはチーム全体でフォローしていくしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「ブリンソン劇場」再びもチーム全体に求められる「姿勢」とは