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福岡県糸島市内の高校で1日、体育祭の練習中に複数の生徒が体調不良を訴え、病院に搬送されたことが報じられた。これを受け、ツイッターでも関連ワードがトレンド入りし、怒りや疑問の声があがっている。


■23人が病院に搬送

報道によると、1日午前11時30分すぎ、糸島市内の高校から「体育祭の練習中に生徒が体調不良を訴えている」と119番通報があった。

30人以上の生徒が体調不良を訴え、そのうち23人が病院に搬送。いずれも熱中症とみられるという。


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■「大人の都合でしょ」怒りの声

このニュースに、ツイッターでは「体育祭の練習中」「生徒30人」などの関連ワードがトレンド入りする事態に。

ユーザーからは「30人しかも意識不明者が出るってどんな練習」「こんなにも暑さや湿り気が多い時期に体育祭やろうだなんて」「コロナ前の熱中症ラッシュまで復活させるのが『子供たちのため』だと本気で信じ込んでるわけ? 大人の都合でしょ」と怒りの声があがった。


■当時の気温は28.2℃

環境省の暑さ指数による運動に関する指針では、気温31~35℃で激しい運動は中止、35℃以上で運動は原則禁止となっている。

糸島市午前11時30分ごろの時点での気温は28.2℃だったが、「数値で運動禁止の基準を線引きしてたとすればきょうは禁止になってはなかったろうな…」「湿度がものすごく高かったのでこれが原因なんだろうね」「身体が慣れてくる7~8月の酷暑よりも寒暖差がある5~6月のほうが熱中症のリスクはあるような」との指摘もみられた。


■「なぜこの時期に」疑問も

かつては、運動会は9~10月ごろに開催されるのが一般的だった。しかし台風シーズンであることや、学校行事の集中を避けることなどもあり、近年は5~6月の開催が主流に。

この開催時期について、「毎年この時期の体育祭熱中症搬送多いけどなぜ暑い時期にやるの?」「この時期になぜ練習するの? 指導要領クリアするためだろうが、適度な外気温等考えてほしい」との声もみられ、「体育祭とは果たしてどうしても必要なものか?」「生徒の命かけてする体育祭って意味あるのかな?」と行事自体に疑問を抱く人も見受けられた。

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(文/Sirabee 編集部・けろこ

体育祭練習中に生徒30人が体調不良訴え搬送、何が起きた… “大人の都合”に怒りの声も