どんなに深い仲でも同居すると少なからずトラブルがある。海外では、64歳の男がささいなことがきっかけでルームメイトを負傷させる事件が起きた。

 アメリカ・ケンタッキー州で、64歳の男が、冷蔵庫の中にあった最後のパイを食べられたことに激怒し、ルームメイトの男性(年齢不明)を殺害した。海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『ABCNews』などが5月25日までに報じた。

 報道によると、事件は5月23日に起きた。男とルームメイトは一緒に暮らしていて、その日は2人で購入した「ホット・ポケッツ(Hot Pockets)」が冷蔵庫の中にあった。しかし最後の一つをルームメイトが食べたそうだ。ホット・ポケッツとはアメリカではメジャーなインスタントフードで、ソーセージやチーズなどを包んだパイのこと。電子レンジで温めるだけで気軽に食べられる。なお、男とルームメイトの他に同居人はいなかったとみられている。現在までに男とルームメイトの詳細な関係は明かされていないが、以前にトラブルがあったという情報はない。

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 その日のうちに男は激怒。ルームメイトと言い争いになった。口論は激化し、男は家にたまたまあったタイルルームメイトに投げ始めた。ルームメイトは家から出て行こうとしたが、男は家から銃を持ってきて、ルームメイトの尻を撃った。

 男は現場から逃走。ルームメイトは自力で病院に行き、手当てを受けた。具体的な容体は不明だが命に別状はない。男は事件から4時間後に逮捕され、暴行容疑で起訴されている。

 現在までに男は無罪を主張している。保釈金は7500ドル(約105万円)に設定され、今後のルームメイトとの接触や、銃器の所持を禁じられた。

 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「ホット・ポケッツに人を殺すほどの価値はない。冷静になれと言いたい」「64歳? 食べ物がきっかけで人を撃つなんていい年して恥ずかしい」「なんでも銃に頼るところがアメリカの問題だ」「確かに楽しみにしていた最後のケーキの一切れを食べられたらと想像したら腹は立つ。それが殺人につながるかもしれないから気をつけてと人々に警告しなきゃ」「人を撃つことは同意できないけど、男の不満は理解できる。自分も昔、楽しみにしていた食べ物をルームメイトに食べられ今でもいら立つ」「ルームメイトは今回だけではなく以前から男のものを食べていたという可能性もあるかも」といった声が上がっていた。

 安易に人を傷つけた男の犯行は決して許されるべきではない。一方で、食べ物の恨みは怖いということに改めて気づかされる事件でもあったようだ。

記事内の引用について
Kentucky man, 64, shoots his roommate in the buttocks after he ate the last Hot Pocket in the freezer」(Daily Mail Online)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-12116999/Kentucky-man-shoots-roommate-buttocks-ate-Hot-Pocket-freezer.html
「Man shot roommate after accusing him of eating the last Hot Pocket, police say」(ABCNews)より
https://abcnews.go.com/US/wireStory/police-kentucky-man-accused-shooting-roommate-ate-hot-99586639

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