トイレットペーパー

万引き犯」と聞くと、お金のない少年少女を思い浮かべる人が多いようだが、じつは高齢者が急増しているという。

また商業施設のトイレで「トイレットペーパーを盗まないで」と訴える張り紙を見かけるなか、ある男性の体験談が世間の人々の注目を集めているという。シンガポールの『Asia One』が報じた。


■女性がトイレットペーパーを窃盗

物議を醸しているのは、先月28日にジミー・ホーさん(@Jimmyho94)という男性がTikTokに投稿した1本の動画だ。

自動車販売店で勤めているジミーさんは、中年女性がトイレから数個のトイレットペーパーを盗み、バッグに詰めているのを見かけた。

そこで携帯電話で録画をスタートさせ、「バッグに何が入っているんですか? 何をしましたか?」と問い詰めたという。


関連記事:学校がトイレからトイレットペーパー撤去を警告し炎上 生徒の流しすぎに警鐘と説明

■女性の顔とナンバープレートを公開

女性はトイレットペーパーを盗んだことを素直に認め、「ごめんなさい。戻しますので許してください」と泣きそうな表情で何度も謝った。

背後のソファにトイレットペーパーを置き、店を出ようとした女性に、ジミーさんは「マスクを取って」と命令すると顔全体を撮影。さらに店前に停めていた車まで女性を追いかけ、車のナンバープレートもきっちりと記録したのだった。


■「じつは初めてではない」

TikTokを通じて、顔、車、それにナンバーまでが世界中に拡散される事態となってしまった女性。ジミーさんはメディアの取材に「これが初めてではないからです。じつは、彼女はトイレットペーパーを盗む常習犯なのです」と説明している。

最初は生活が苦しいのかと見て見ぬふりをしていたが、次第にエスカレートして頻度も個数も増え、「同じ被害に遭う店は多いはず」として情報の公開を決めたという。


■世間から賛否両論

ジミーさんの行動について、動画を見た人たちからは賛否両論が寄せられた。「おそらくかなり生活に困っているのでは。口頭で注意するだけでいい」「いくらなんでも、顔とナンバープレートを公開するのはやりすぎだ」といった非難の声もある。

その一方で「これは窃盗。れっきとした犯罪です」「トイレットペーパーは高い。店舗側はすべてのお客さんのためにと購入している」「反省させるためにも、それは正しい措置だ」など、ジミーさんを擁護する声も多数上がった。

・合わせて読みたい→牛乳パックのリサイクル、確実に活かすには… 「絶対リサイクルせな!」の声

(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

トイレットペーパー盗む客を録画し個人情報公開 従業員の行動に賛否両論