ニュージーランド航空は、乗客の体重と手荷物の重量を調査するため、国際線に搭乗する前に乗客の体重測定を実施中だ。
この調査で得られた平均値を知ることで、安全な運航につながり、航空機の燃費効率を向上させることができるという。
乗客の体重は匿名でデータベースに記録されるため、誰にも公開されることはなく、プライバシーは守られるという。
なお、この調査への参加は任意であり義務ではないそうだ。
ニュージーランド航空の負荷制御専門家、アラステア・ジェームズ氏によれば、乗客、クルー、そして荷物の総重量を調査し、その平均値を知ることは、航空会社にとって重要な"規制要件"なのだという。
この調査は5年に一度実施され、少なくとも10,000人の乗客に参加してもらうことで、より正しい平均値を得ることができるという。
Air New Zealand weighing passengers before boarding international flights
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体重測定はどのように行われるのか?
乗客は搭乗前に体重計に乗り、その真横にあるもう1つの計測器で手荷物の重さを測定する。
測定された重さは、周りの人に見えないようコンピューターに記録される。また、この体重測定は「完全に任意」なので、嫌な人は拒否することができる。
体重計測は、オークランド国際空港から出発する特定のフライトのゲートで、5月29日から7月2日までの間に行われる。
ニュージーランド航空はこうコメントしている。
体重計に乗ることは気が進まないかもしれませんが、乗客の皆さまには安心していただきたいと思います。
表示はどこにも出ません。体重を計ることで、私たちは毎回安全かつ効率的に飛行するのを支援していただくことになります
航空会社が燃費効率向上のためにこのような取り組みを始めたことは、環境への配慮と経済性の両方を追求する現代の航空業界の傾向を示したものだ。
今後は他の航空会社でも同様の取り組みが実施されるかもしれない。
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References:Air New Zealand asking travellers to step on the scales / written by parumo
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