撮影協力/株式会社SEGA 株式会社 GENGA GiGO Entertainment GiGO 秋葉原3号館 RETRO:G
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さまざまなメディアで話題を振りまくひろゆき氏は、歴戦のゲーマー(特にシミュレーションゲーム好き)でもある。そんな彼が、これまでの人生で出会ってきたゲームをじっくり語る連載コラムだ。

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■子供のソシャゲ課金はどうするのか問題

ソシャゲ課金の話題でよく聞かれるのが、「子供の課金はどうするのが正解?」なんですけど、まずは「課金しなくても勝てる方法」を教えることです。

これは親にゲーマーになれって話ではなく、ネットには攻略サイトや攻略動画がいっぱいありますから、その存在を教えてあげる。そこから子供が課金しなくても勝てる方法を自分で考えてプレイできれば、それは良いゲームの遊び方だと思います。

子供が攻略サイトで調べて「あ、これ課金しなきゃ勝てないやつじゃん!」と本人が気づいたなら、それはひとつ学習したことになりますから無駄な時間ではありません。

ただ、それでも課金したいと言う場合は、「キャラの髪型を変えたいなら、自分で稼いでからやってください」と言うしかないですよね(笑)。

■「自主的に調べて知識を増やす」ことの大切さ

子供のゲーム長時間やりすぎ問題に悩んでいる場合も、まずは攻略サイトです。例えば、親が「ゲームは11時間!」と子供に対してプレイ時間を制限したとします。

そして、子供が攻略サイトから得た知識で「1時間でクリアできる方法」や「充実した対戦が楽しめる方法」を独自に生み出せれば、これも意味のあることです。

僕は、小中学生の学習で大切なのは"自主的に調べて知識を増やす"ってことだと思っていますから。子供が、その大切なことを楽しく学べる入り口としてゲームは有効なんです。なので、親がむやみにゲーム禁止とやるのはどうかと思ったりもします。

そもそもポケモンだって、その種類を記憶する学習ですし。対戦で勝つためにはポケモンを記憶した上で相性表を見て有利不利を考えるじゃないですか。これも立派な学習だし、"自主的に調べて知識を増やし、さらに応用する"って部分では入試テストでも十分に役立つことなんですよね。

ただ、格ゲーが上手い人の中には知識とか関係なく、反射神経のみが異様に優れているだけという人がいます。もし、自分の子供がこういったタイプのゲームプレイヤーだったら、入試テストには向いてない場合もあるので、アスリートとか他の進路も考えてみてださい(笑)。

ひろゆき西村博之
1976年生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる管理人。近著に『考えて生きる~合理性と好奇心を併せもつ~』(成毛眞氏との共著、集英社)など

構成/直井裕太 撮影/榊 智朗

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ひろゆき氏が考える「ソシャゲ課金」と「子育て」の関係