岡田監督の意識改革が今季の好調に結びついている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神6月1日の西武戦(ベルーナドーム)に2-4で敗戦。6カードぶりの負け越しを喫した。約3週間ぶりの連敗となったが、2位のDeNAとは5ゲーム差とセ・リーグ首位を独走している岡田阪神。ここまで開幕から49試合を経過して32勝16敗1分、チーム防御率は2.66でリーグトップ、チーム打率は.249でリーグ2位(1日現在)と投打がかみ合っている。

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 そんな阪神が勝ち続ける要因について元投手コーチが見解を述べている。昨季まで阪神の投手コーチを務めた金村曉氏が、YouTubeチャンネル「野球いっかん!」に出演し、セ・リーグ首位を走る岡田阪神の打線について言及した。

 金村氏は動画内で「12球団を見渡しても、これだけ打線を固定するチームはないですよ。他の球団はやりくりが大変で毎試合打順を変えて、試行錯誤している。1番どっしりと構えて戦えているのがタイガース」と話し、打線を固定できている点を強さの要因の一つとして話した。

 同氏が話したように梅野隆太郎坂本誠志郎で併用されている捕手と、日替わりで起用している「6番・右翼」以外の、1番・近本光司から5番・佐藤輝明まで上位打線はほぼ固定されている。

 また、金村氏は阪神打線が好調なもう一つの要因として、「今年得点力が上がっている要因は間違いなく四球だと思います」と語った。ここまでの阪神は6月1日現在でチーム四球数が「179」。四球数リーグ2位はヤクルトが記録している159だが、大差をつけて阪神がリーグトップの記録を残している。

 「岡田監督の意識改革もあると思います。大山選手にも3ボールから『待て』のサインを出すんです。打たすなら3-1から。ここは徹底していますね。岡田監督が就任されたときに、とりあえず2ストライクまでは自分の好きなコースを打てと、それ以外は絶対振るなという意識を徹底させていました」と話し、岡田監督がもたらした意識改革について話した。

 開幕からセ・リーグで強さを見せる阪神。岡田イズムの浸透によって強力打線に変貌を遂げている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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