クイズです。上の写真は崎陽軒シウマイ弁当…のように見えますが、何か違和感がありませんか? そう、実はシウマイ弁当とは異なる点が6か所あります。一体どこが違うでしょうか? 当ててみてください。

 崎陽軒の「シウマイ弁当」といえば、もはやニッポン人の“国民弁当”と言っても過言ではない存在。経木の折に入ったごはん、変わらぬ美味しさのシウマイ、そして脇を固める魅力的なおかずたち…。すべてにこだわりがあり、どれを食べても美味しく、最後まで楽しい。まさにパーフェクトなお弁当です。

 味もさることながら、お弁当のフタをパカッと開けたときの美しい見た目もシウマイ弁当の魅力の一つ。しかし、そのビジュアルを完璧に覚えている人はどれほどいるでしょうか? 冒頭の崎陽軒の「シウマイ弁当」の画像には、間違っている部分が6か所あります。全部わかりますか?

ホンモノの崎陽軒の「シウマイ弁当」はこちら!

崎陽軒の「シウマイ弁当」900円
崎陽軒の「シウマイ弁当」900円

 では、正しい崎陽軒の「シウマイ弁当」の画像をご覧ください。答えは次の通り。

1.ご飯が俵型じゃない
2.梅干しが赤い
3.シウマイが4個しかない
4.からあげが大きすぎる
5.かまぼこが紅白じゃない
6.紅生姜の形状が違う

 冒頭の写真と見比べてみると、よーく違いがわかると思います。というわけで、6か所の間違い部分に数字を振ったものが次の写真です。

 まず第1の間違いは「ご飯」。崎陽軒のご飯は、俵形に8分割して盛り付けられています。このご飯は崎陽軒独自のブレンド米を蒸して炊き上げたもの。食べると適度な歯ごたえがあり、モッチモチ。ちなみに、ニセモノは炊飯器で炊いた普通のごはんです。

 そして第2の間違いは「梅干し」。ニセモノは赤い小梅ですが、本家・崎陽軒梅干しは青梅です。

こちらは、崎陽軒のシウマイ弁当のご飯。もっちりモチモチの秘密は、蒸しながら炊き上げているからです。
こちらは、崎陽軒シウマイ弁当のご飯。もっちりモチモチの秘密は、蒸しながら炊き上げているからです。

 そして3番目の間違いは、主役の「シウマイ」。崎陽軒シウマイは小ぶりで5個入り。グリンピースが見えています。実は間違いの方は成城石井の「国産豚のジューシー焼売」。大きいので4個しか入っていません。崎陽軒シウマイは、干帆立貝柱と豚肉を使っているのが特徴です。

右が崎陽軒のシウマイ、左は成城石井自家製「国産豚のジューシー焼売」12個入りで712円
右が崎陽軒シウマイ、左は成城石井自家製「国産豚のジューシー焼売」12個入りで712円

 そして4のからあげも違います。これは、から揚げ専門店『から好し』の「ももから揚げ」(1個130円)。かなり大きいです。崎陽軒からあげは小さめで、メインのシウマイを食べる合間に食べるのにちょうどよい大きさ。

右が崎陽軒の鶏のからあげ、左は、『から好し』の「ももから揚げ」
右が崎陽軒の鶏のからあげ、左は、『から好し』の「ももから揚げ」

 そして、5番目の間違いはかまぼこ。ホンモノの崎陽軒かまぼこは紅白のかまぼこで、ぷっくりと大きめです。

右が崎陽軒のピンク色のかまぼこ、左は『紀文』の「鯛入りかまぼこ」
右が崎陽軒ピンク色かまぼこ、左は『紀文』の「鯛入りかまぼこ

 そして最後は6の生姜。これは岩下の新生姜です。崎陽軒の「シウマイ弁当」に入っているのは千切り生姜なので、これも全然違いますね。

左が岩下の新生姜、右は崎陽軒のシウマイ弁当に入っている千切り生姜(食楽web)
左が岩下の新生姜、右は崎陽軒シウマイ弁当に入っている千切り生姜(食楽web)

 今回、クイズ用にニセモノのシウマイ弁当を用意して、本物と食べ比べてみたのですが、改めて崎陽軒シウマイ弁当の偉大さがわかりました。おかずの味や大きさにしても、もちもちしたご飯にしても、すべてが黄金比。考え抜かれたバランスなんです。さすがロングセラーのお弁当ですね!

崎陽軒の店頭で、シウマイ弁当の中身が紹介してありました(食楽web)
崎陽軒の店頭で、シウマイ弁当の中身が紹介してありました(食楽web)

 ちなみに、他のおかず、玉子焼き、鮪の漬け焼、筍煮、切昆布、あんずは、ホンモノの「シウマイ弁当」のものでした。みなさんはいくつわかりましたか?

(撮影・文◎土原亜子)

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