2日に行われたリーグ・ドゥ(フランス2部)最終節ボルドー対ロデーズAF戦が、試合開始20分過ぎで中断となった。フランスメディア『RMC』などが報じた。

 ボルドーは1部昇格、ロデーズは2部残留が懸った一戦。試合開始22分にロデーズのリュカ・ブアデスが先制点を挙げた直後に事件が発生した。ブアデスがピッチ脇でゴールセレブレーションを行っていたところ、ピッチに乱入したボルドーのサポーターに突き飛ばされて頭部を強打。のちに脳震とうと診断された同選手は数分間起き上がることができず、主審はそのまま試合の中断を宣言した。

 同試合の扱いは現時点で未定。リーグの公式サイトでは、ボルドーとロデーズの勝ち点や得失点差は前節のままとなっている。

 他会場ではボルドーと昇格を争っていたル・アーヴルとメスがともに勝利した。勝ち点「75」に到達したル・アーブルは優勝と自動昇格が決定。メスは勝ち点「72」得失点差「+28」で自動昇格圏内の暫定2位に位置している。暫定3位のボルドーは勝ち点「69」得失点差「+24」となっており、ロデーズ戦が再開・再試合となった場合は5得点差以上での勝利が昇格の絶対条件となる。

 一方、暫定17位で自動降格圏内のロデーズは勝ち点「43」。残留圏内の暫定16位アヌシーは勝ち点「45」でシーズンを終えた。ロデーズがボルドー戦勝利、または没収試合で勝利扱いとなった場合、ロデーズが安全圏に浮上し、アヌシーが降格することになる。

ピッチに倒れ込んだブアデスを心配そうに見つめるロデーズの選手たち [写真]=Icon Sport via Getty Images