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6月に入りアメリカでは夏の暑さが迫りつつあるが、同国の南西部に位置するアリゾナ州で今年5月、1歳の男児がコンクリートの舗道を裸足で歩き、足の裏に火傷を負ってしまったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

アリゾナ州フェニックスで現地時間5月15日、1歳半になるメイソン君(Mason)が炎天下で熱くなったコンクリートの舗道を裸足で歩き、足の裏に2度の火傷を負った。メイソン君は靴下や靴を履かず、自宅の裏口から抜け出して通りに出てしまったのだ。

この時、両親はそばにおらず、外から聞こえるメイソン君の悲痛な叫び声で異変に気づいたという。両親はすぐにメイソン君を「アリゾナ熱傷治療センター(Arizona Burn Center)」へ連れて行き、治療を受けさせた。メイソン君の母親はこう振り返っている。

「それはもうトラウマですよ。メイソンはとても痛がっているのに、私たちにできることは何もなかったんです。本当に最悪な状態で、私は一日中気分が滅入ってました。」

メイソン君が治療を受けたアリゾナ熱傷治療センターのケヴィン・フォスター医師(Kevin Foster)は、今回のような事故は珍しいことではないとしてこのように語った。

「6月から8月は、ほとんど毎日のように起こります。太陽が照りつけた舗道では温度が摂氏60度から約66度、場合によっては約82度にもなりますからね。」

さらにフォスター医師は、「もし高齢者や幼い子供であれば、(コンクリートの舗道では)数秒で火傷を負ってしまいます」と付け加えた。

そしてメイソン君の両親は、今回の出来事が教訓となり、夏の暑い時期に子供の足元に潜む危険性について多くの人に知ってもらいたいとの思いをこのように述べている。

「幼い子の柔らかい足では、あっという間に火傷を負ってしまう可能性があります。二度と同じようなことが起こらないように願っています。」

なおメイソン君の足の裏の皮膚は赤く爛れており、痛々しい状態だったが、治療により現在は順調に回復しているとのことだ。

夏に向かって気温が上昇する時期には、今回のメイソン君のような事故に限らず、車内に幼い子供や犬を置き去りにして命を奪ってしまう事故も毎年のように発生している。今年1月には夏を迎えたオーストラリアで、ウォーターパークの駐車場に停めてあった車に置き去りにされて喘いでいた2匹の犬が、無事に救出された。その様子はカメラが捉えており、あまりにも無責任な飼い主に怒りの声が殺到していた。

画像は『New York Post 2023年5月30日付「Family issues warning after toddler gets second-degree burns from walking on hot concrete: ‘So much pain’」(FOX 10)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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