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英デヴォン州エクセターで先月15日、パブの前で動かない犬とその飼い主の微笑ましいやり取りが捉えられて拡散し、爆笑の渦を巻き起こしている。頑固すぎる犬とそれを見守る温かい飼い主の話題を、英ニュースメディア『Metro』などが伝えた。

デヴォン州エクセターに住むケイト・トーニィさん(Kate Torney、41)は先月15日、飼い犬でオスのエアデール・テリア“グレンソン(Grenson)”を連れて散歩に出かけたところ、スポーツパブ「ザ・スタンド・オフ(The Stand Off)」前でとんだハプニングが起きた。

約2分のやり取りはカメラが捉えており、動画ではパブの入り口で立ち止まり、ケイトさんにリードを引っ張られても足を踏ん張って抵抗するグレンソンが見て取れる。

この頑固なグレンソンの姿に気付いたパブの客たちは「こりゃあ、最高だ」などと言って爆笑し、ケイトさんには「犬を連れて入っておいでよ」と声がかかる始末である。

ケイトさんは頭を撫でたり声をかけたりしてグレンソンをなだめるも、いざ出発しようとすると抵抗されて諦めモードだ。一方のグレンソンは、寝ころんだまま引きずられても全く動じていないようだ。

その後もマイペースぶりを崩さないグレンソンに、ケイトさんは肩をすくめて苦笑いするしかなく、最後はグレンソンの体を抱え、2本脚で歩かせるようにして去っていった。

ケイトさんは「ザ・スタンド・オフ」の前の道がグレンソンの散歩コースの一つであることを明かしているが、「実はグレンソンは、一度もあのパブの中に入ったことはないのよ」と述べ、このように続けた。

「きっとグレンソンは人々の注目を浴びたかったの。それに美味しいニオイに魅かれたんだと思うわ!」

「あの子は人が集まるところが大好きでね。別のパブになら入ったことがあって、『パブというのは美味しいニオイがする楽しい場所』と思っているに違いないの。」

「それにグレンソンはあの時、皆に注目されていること、『ああしたら、私がどんな反応をするか』ということをちゃんと分かって行動していたの。それも半分、ゲーム感覚でね。これは間違いないわ。」

ケイトさんは当時のことを「パブの中からたくさんの視線を感じて恥ずかしく、決まりが悪かった」と語りつつも、実はあの瞬間を楽しんでいたそうで「なんだかコメディみたいだし、グレンソンはまるでピエロのようでしょう。あのあと帰宅したグレンソンは、とても幸せそうだったのよ!」と笑顔を見せた。

グレンソンはパブだけでなく、ペットショップや動物病院の前などでも立ち止まることがあるそうで、ケイトさんは「とりあえず目的地までは何事もなく辿り着くの。でも帰り道ブレーキがかかってしまうのよ。とにかくあの子は人が大好きだからね!」と語り、愛情たっぷりにこう続けた。

「エアデール・テリアを飼っている人たちは、口を揃えて『うちの子は頑固!』と言うの。それはグレンソンも同じで、言うことを聞かないし、気ままだし、私を困らせるのが大好きなの!」

頑固だと分かっていても、愛犬が可愛くて仕方がない様子のケイトさんだが、この動画はパブのSNSにも投稿されて、こんな言葉が添えられていた。

「この犬はエクスター市の中で最高の場所を知っている! 『ザ・スタンド・オフ』だ。犬は店に立ち寄ることなく、ただ通り過ぎてしまうことはできなかったのさ!」

ちなみにケイトさんのもとにはその後、パブのオーナーから嬉しい招待状が届いたそうで、グレンソンにはステーキポークチョップソーセージなどの中から好きな食事を、ケイトさんには夕飯を御馳走することが約束されていたという。

一般社団法人「ジャパンケネルクラブ」によると、イギリス原産のエアデール・テリアは“キング・オブ・テリア”と言われ、テリア種の中では最も大きく、外向的で頭が良いという。また常に注意深く、怖いもの知らずで、警察犬としても活躍しているようだ。

画像は『TheStandOffExe 2023年5月16日付Instagram「That dog knows where the best place in the city is…」』『Metro 2023年6月2日付「Dog refuses to walk past pub without going in for a pint」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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