紫外線量が増えていくにつれ、準備しておきたいのが「日焼け止め」。ドラッグストアをはじめ、さまざまな店舗でクリームジェルスプレー、パウダーなどの商品が販売されている。家電量販店でも販売しており、好調に推移しているようだ。ビックカメラ有楽町店では、「4月くらいから販売が増え始め、前年と比べて2倍以上の売れ行き」(ドラッグコーナーの鈴木早苗主任)とのことだ。

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 同店では、3階のエスカレーターに近くにあるドラッグコーナーで日焼け止め商品を販売。今の季節は「日焼け対策への意識が高い方を中心に、どのような商品があるのかを訴求する」ため、目立つ場所で展開しているとのことだ。オフィス街でもあるJR有楽町駅前という立地から、女性だけでなく男性客が会社帰りに来店することも多い。このため、鈴木主任は「さまざまなお客様に応えるため、当店では幅広い商品の品ぞろえを図っている」と話す。

 こうした取り組みによって、平日は男女を問わず会社員、週末には待ち合わせついでに同店を立ち寄る来店客が購入する傾向にあるようだ。「大型連休期間では、海外からやってきた観光客の購入が目立った」と、鈴木主任は売り場づくりに手ごたえを感じている。

 売れ筋の商品は、やはりUV-Bに対する防止効果を示す「SPF(Sun Protection Factor)」の需要が高く、UV-Aに対する防止効果を示す「PA(Protection Grade of UVA)」が多い。「SPF50」ではPA++++」が支持を集めているほか、「汗や水などに強くて落ちにくい商品の人気が高い」。クリームジェルスプレー、パウダーの種類については、「用途によって、さまざま」。加えて、「暑くなるにつれて、持ち運びに便利な携帯できる商品も売れる」と鈴木主任は見ている。

 家電量販店で日焼け止め商品を販売するメリットの一つは、家電と一緒に購入できるという点だ。ドラッグコーナーのある3階では、ビューティー家電を販売しており、美容意識の高い来店客との親和性は高い。しかも、家電を購入したことで付与されたポイントで購入できるという点もお得感があるようだ。鈴木主任は、日焼け止め商品を単体で購入するケースの中では「ポイントで購入される方も」と説明する。

 マスク着用が原則的に不要となり、外出するケースも多くなった中、改めて日焼けを気にする人が増えた。こうした状況から、「今後、ますます売れ行きは増える」と鈴木主任。6月に入り、梅雨の季節は紫外線量がピークになるともいわれていることから、同店での販売が好調に推移することに期待を寄せている。(BCN・佐相彰彦)

日焼け止め商品の販売が好調のビックカメラ有楽町店