オカダ・カズチカ

新日本プロレスは初夏恒例のビッグマッチ『DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL』6.4大阪城ホール大会を開催した。


■オカダらが6人タッグ戦に

セミファイナルでは、NEVER無差別級6人タッグ選手権試合、チャンピオンチームのオカダ・カズチカ棚橋弘至&石井智宏組が、AEWのブラックプール・コンバットクラブ(BCC)、ジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ、そしてモクスリーの弟子である海野翔太が挑戦した。

試合はBCCのモクスリーとカスタニョーリが破天荒なファイトで、場内はどよめきの連続。特に新日本マット初登場となった元WWEのセザーロことカスタニョーリは飛行機の関係で会場到着が遅れたにもかかわらず、それを全く感じさせなかった。

強力なパートナーを連れてきた海野だが、オカダに対し闘志ムキ出しで猛攻を見せもオカダには通じず。チャンピオンチームは海野に合体DDTを炸裂させると、最後はオカダが旋回式エメラルドロウジョンからのレインメーカーでカウント3。

海野の野望を断ち切っている。


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■ブライアンが挑発

そして試合後、モクスリーがマイクでオカダに映像を見ろと言うと、砂漠からBCCのブライアン・ダニエルソンが登場。ブライアンはVTRメッセージで「俺と闘いたいんだろ?」とオカダを挑発。

場内からはブライアンの応援チャントである「YES」コールが発生。これを見たオカダはニヤリとしながら「ブライアン!オマエと同じリングに上がってやろうかこのヤロー! 禁断の扉開けて来ます」と対戦を受諾した。

新日本とAEWは現地時間6月25日カナダで合同興行を行うことが決定しており、この大会での遭遇が濃厚だ。


■夢の対決に言及

バックステージでオカダは「まあ、去年かな。まあ、AEW とやるってなった時に、ブライアン(ダニエルソン)や CM パンクと戦えたら面白いかなって話はしてましたけども、まあこうやってね、メッセージを送ってくれた訳ですから。闘いたいなと思いますし」という。

「まあでも次、6 月末には合同興行ありますんで。ま、そこでっていうことで、いいんじゃないかなとは会社に任せたいなと思います」とブライアンとの夢の対決について言及。

■「噛み付いて来いよ」

続けて「まあでもそんなことよりもね、まあまずは今日はね、セザーロ(クラウディオ・カスタニョーリ)とモクスリー、AEW トップ選手と戦って勝つことができましたから。(海野)翔太、わかるだろ? テメーだぞ、ダメなとこはな。まだまだいいよ。オレ優しいから、たくさん噛み付いて来いよ」と語る。

「オマエも成田(蓮)も、どんだけ噛まれてもしっかり教育してやる。そしたら一人前のレスラーにな、さしてやるから。ガンガン噛み付いて来い。まだまだどんどん来いよ」とオカダ。

「ただ、あんなビッグネーム、2 人頼らなくてもいいぐらいのレスラーにオレがしかりしてやるから。かかってきなさい」と自身が勝つために強力なパートナーを連れて来たにもかかわらず、通じなかった海野に奮起を促した。


■「ブライアン」がトレンド入り

一方、ブライアンを推薦したモクスリーは「オレのトレーニングパートナーであるブライアン・ダニエルソン。アメリカン・ドラゴンがオマエたちに時間をかけて、オマエたちが何の意味もないヤツだってことを教えてくれるだろうな。まあ、オレは興味ないけどね」と語り、「興味があるのはショータ」と引き続き海野をオカダに勝てるような選手に育てていくようだ。

SNSではブライアン・ダニエルソンがトレンド入りするなど、WWEでは頂点に輝いたスーパースターと、オカダの対戦は世界中のファンが注目するのは必至。続報に期待したい。


■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田

オカダ・カズチカ、ブライアン・ダニエルソンとの夢の対決が実現へ 「禁断の扉、開けて来ます」