「一流」経営者や実業家、スポーツマンといった成功者たちの共通点は、一体何なのでしょうか。本連載では、株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長を務め、2019年末までに保有資産2億円を達成した上岡正明氏の著書『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない MBA保有の経営者が教える科学的に正しい「成功の法則」』より、『成功者1000人を分析して分かった「トップ1%の成功法則」』について、一部抜粋してご紹介します。

自己フィードバック型の成長マインド

必ず成功する人、億を超えて稼ぐ人が持っていることの1つが「自責思考」です。

すべての責任を、他人に転嫁せず、今の働く職場や環境も、自分の決断がもたらしたものとして引き受ける。そう考える人は、状況の結果に言い訳しない人です。

何かあったとしても、自分に何が足りないのかと、考えることができます。これを「自己フィードバック型の成長マインド」と私は呼んでいます。

うまくいったら周囲のおかげと感謝して、うまくいかなかったら自分のせいだと引き受ける。

このマインドセットのメリットは、あらゆる失敗が、すべて自己成長のきっかけになることです。自己フィードバック型の成長マインドで結果を受け入れる人は、同じ失敗をしないためにどうすればいいか、と常に考えながら行動を続けられます。

あるいは、現状を打破するために、新たなチャレンジにつなげていけます。

一方、他人や環境のせいばかりにしている人は、一見すると失敗とは無縁の人生を送っているように見えます。しかし、実際はその逆で、本来自分に向けるべき成長のエネルギーをみずから周囲に放出しているに過ぎません。

あえて言葉を選ばず言えば、これこそがサラリーマン体質だと気づくべきです。すべての判断を他人に任せ、失っても全部他人のせいにしているうちは、サラリーマンの年収を超えることができなくて当然です。

必ず成功する人、年収1億円を手にした人で、他責思考の人は絶対にいません。他責では、決して成功できないことを自覚しているからです。駄目でも、次はこうしよう、と新しい学びにつなげていくことができる人です。

人生で起こることすべてが自分の責任だと認識しているから、失敗しないよう創意工夫しながら動けるわけです。

ベクトルが自分に向けば周囲の評価も変わってくる

ベクトルが自分に向くと、周囲の評価もまるで違ってきます。

日々、自分で考えて、必死に成長しようとしている人は、魅力的に感じられるものです。だから、つい応援したいと人が集まります。

会社や他人のせいにして、自分で一切考えない人が、魅力的に映ることはありませんよね。世の中の成功法則というのは、実にシンプルです。

行動ひとつ、考え方ひとつで、あなた自身の価値も劇的に変化します。 物事が好転するきっかけというのは、基本的なことをきちんとメンテナンスしながら継続的にやっているときに発生します。

世界的大ベストセラーになったロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』。

その中に何度も出てくる投資家やビジネスオーナーと、労働者層の隔たりは、この差なのだと理解してください。

投資家やビジネスオーナーとして成功する人は、間違いなく「自己フィードバックの成長マインド」を持っています。 これは、億を超える年収はもちろん、株式投資や不動産で経済的自由を手に入れて、成功するためにも必須の条件です。

■年収1億円へのステップ

今すぐ他責をやめよう。

行動のすべてが自己成長につながるというマインドで、みずから考え、みずから行動すれば、正しい判断で決断できるようになる

上岡 正明

株式会社フロンティアコンサルティング

代表取締役社長

(※写真はイメージです/PIXTA)