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雨ニモマケズダーウィンは来ズ」YouTubeより

登録者数28.5万人の4人組YouTuberグループ「雨ニモマケズダーウィンは来ズ。」が、6月5日までに「【初デート】肌が黒くなってくドッキリの最後に黒人が出てきたらどんな反応するのかww」と題する動画を投稿し、“人種差別ではないか”と物議を醸している。

表向きは初対面の女性インフルエンサー「ちなぷぷ」と「いよちゃん」と仲良くなる企画で、東京・浅草を舞台にグループデート。しかし実際には、肌が地黒だと自負するメンバーのモトダが「だんだん黒くなって、黒人に変わったら気づくのかという企画」と説明していた。

浅草で集合した一行が食べ歩きを楽しむなか、トイレを口実にグループから離れたモトダ。別の場所で控えていたスタッフがトーンの濃いファンデーションで、モトダの顔にメイクを施していった。

モトダは少し茶色くなった肌でグループの輪に戻るも、気づかれなかったためロケを続行。次にスマホの充電を理由にグループを離れ、先ほどのファンデーションに墨汁を混ぜたものを顔に塗るとこに。先ほどよりも濃く塗っていることから、動画には「炭鉱夫みたい」とのテロップが映し出されていた。

モトダが再びグループに戻ると、異変に気づいたちなぷぷが「なんか黒くなりました?」「だんだん黒くなるドッキリかな?」とツッコミ。モトダは「そんなしょうもないドッキリするかぁ」などと誤魔化し、食べ歩きを続けることに。

その後、グループが休憩タイムに入ると、モトダは最後のメイクをするため再度トイレへ。今度は絵筆で肌に液体を塗り、眉毛などがわからなくなるほどの黒色に。「お疲れー!」と駆け足でグループに戻ると、女性陣はドン引きの様子。テロップには「恥ずかしいのは顔だよ」と映し出され、ついに女性陣が「怖いって」「怖い」と声を上げた。

■「企画に気づいたと思って油断している2人についに黒人投入」

彼女たちの反応をスルーしながらニセ企画を続けようとするモトダは、雷門の前で「ロケの雰囲気を悪くしたから頭を冷やしてくる」と言い残してまたも離脱。一方でテロップには、「この後黒人が来るとは思ってもいない」「黒人到着までの時間を稼ぐ」「企画に気づいたと思って油断している2人についに黒人投入」と表示されていた。

ほどなくして、モトダと同じ格好をした別人男性が登場。この男性は外国にルーツを持っていると見受けられ、テロップには「モトダ(黒人)再登場」「黒人の破壊力に言葉が出ない」と表示されていた。

動画内では戸惑う女性陣に対して、スタッフが「人種差別するタイプ?」と問いかける一幕も。モトダの代わりに登場した男性にも「人種差別とかされるの?」と質問し、「結構される」と返されていた。

日本でも有数の観光名所である浅草でのロケ動画には、外国人の観光客も映り込んでいた。本動画はすでに4.7万回以上再生されているが、ネット上では“人種差別”を指摘する声が相次いでいる(5日16時現在)。

《絶句》
《もう2023年だと言うのにコレは信じられん…最悪》
《ブラックフェイス自体がダメという本筋からは完全に外れるけど、この程度でドッキリとか黒人なめすぎ》

「肌を黒くメイクして黒人に扮する“ブラックフェイス”は人種差別の行為として、世界的にタブーとされています。日本でも’17年の大みそかに放送されたバラエティ番組で、肌を黒くメイクしてエディ・マーフィに扮した浜田雅功さん(60)に批判が相次ぎました。当時、BBCニューヨークタイムズなどの海外メディアも問題視し、取り上げていました」(WEBメディア記者)

数々の指摘を受けてか、韓国人マネージャーが動画の概要欄に《「黒人」「朝鮮人」「竹島」など特定のワードにだけ過剰に反応して、自分の話でもないのに、差別だ差別だなどと騒ぐのは、逆に当人達に対する非リスペクトであり、逆差別だと考えます》などと記載。批判の声に反発する姿勢は、ますます波紋を呼びそうだ。