女子選手の性的な写真を撮影・投稿する問題が生じているとして、女子プロレス団体「ワールド女子プロレスディアナ」が6月5日、公式サイトで注意を呼びかけた。

撮影の対象となった選手が安心して試合に臨むことが困難になっているとして、悪質な投稿に対して、民事と刑事両面で法的措置をとる考えを示すものだ。

●「選手の性的な部分」を強調する写真の撮影・投稿を問題視

6月5日のリリースは「【女子プロレス選手】への名誉毀損並びにハラスメント行為防止活動開始のお知らせ」と題されたもの。

現地の会場やオンラインでの試合観戦をしている観客の一部に、「選手の性的な部分を強調する写真撮影、画像編集等を行い、これらの画像をSNSや、ブログ、WEBページ等、多くの人の目に触れる場所に投稿している人物がいることを確認しています」と指摘した。

そうした投稿には、卑猥なコメントも集まるという。精神的苦痛や不安を感じた選手が「安心して試合に臨むことが困難な状況」にあるとする。

こうした深刻な事態をうけて、団体では、選手を撮影した写真の使用方法が想定を超えた事案と確認した場合と、インターネット上で卑猥な内容を所属選手などに向けて発信したのを確認した場合、掲載取り下げや削除を依頼する。

それでも執拗なハラスメント行為や名誉毀損が続いた場合には、民事裁判や刑事告訴なども検討するという。

ディアナの主催興行では、選手の所属を問わず、保護する対象とする。他団体主催の興行でもディアナ所属の選手は対象となる。

今後は写真撮影ルールが作られる見込みだ。

リリースでは「同業各社様、フリーの選手の皆様にも活動の周知を行い段階的に賛同を募って参ります」としている。

ディアナは井上京子選手が設立した団体で、ジャガー横田選手らが所属している。

女子プロレス団体、性的な写真撮影・ネット投稿に法的措置へ「安心して試合に臨めず」