「ぼる塾」のリーダー酒寄希望が、メンバーの田辺智加、あんり、きりやはるかの相談に答える毎月連載「酒寄さんちょっと聞いてくださいよ」。第28回となる今回ははるちゃんからの2つの相談に答えていたら、推理小説のような展開に?
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■友達みんなに恋人がいて寂しい
みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。この前ぼる塾で『喧嘩しちゃって家を飛び出すとしたらどこに行く?』という話題になり、
酒 寄 「ドン・キホーテの香水売り場」
そう答えたところ、三人から「行く当てが無さ過ぎる」と言われました。みなさんも私が飛び出したらお近くのドン・キホーテを探してみてください。多分います。
それでは今月も張り切って相談に乗っていきたいと思います!
ひとりで飲むのが好きなのに気づいたら涙を流しているはるちゃんです!可愛いかよ!
酒寄さん聞いて!あのね!
最近、高校時代の友達と久しぶりに会えたんだけどみんな恋人がいたの!わたしだけいなくて急に寂しくなっちゃったんだけど気にしすぎだよね???
ひとり時間があるとき酒寄さんはどうしてる???
はるちゃんからの相談です。私がもしバーテンダーだったら「お酒で溢れた涙はあなたオリジナルのカクテルですよ」などと言って、二度とそのお客さんが来なくなりそうです。
今回、はるちゃんの相談は二つありますね。
・久しぶりに会った友人みんなに恋人がいて寂しくなった。これって気にし過ぎ?
・ひとり時間があるとき、酒寄さんは何をしている?
■流されがちな質問にとことん向き合ってみよう
まず一つ目。『気にし過ぎ?』問題ですが、この手の相談は大抵「気にし過ぎだよ!大丈夫!」と返されると思います。ですから、私は「とことん向き合うという手もある」と、提案します。
寂しい気持ちはやっかいですが、はるちゃんの内側から発生した大切な感情です。世の中には寂しい気持ちから生まれた素晴らしい作品も沢山あります。歌であったり、映画であったり、本であったり。寂しい気持ちととことん向き合うと同じく寂しい気持ちを持つ誰かを救う可能性を秘めているのです。
私はどう寂しいのか、この苦しさはどこからくるのか、こんなとき何をしたいか…etc
その気持ちを一度文字にしてみたり、絵に描いてみたり、表現してみてはどうでしょうか?もしかしたらとんでもない作品が生まれるかもしれませんよ。
…なんて、偉そうに言いましたが、沢山の人を救う作品まで持っていくのは非常に難しいですよね。私もそんなすごいことできていませんし、人を救う前にまず自分が救われたい。
■答えは同じでも考えることが大切
あくまでも私の中の前提ですが、周りの人の幸せによって自分の幸せが減ることはありません。周りの人ははるちゃんの幸せを吸い取って幸せを手に入れているわけではありません。周りの人が自分の実力で手に入れた幸せです。人を殴ることで喜びを感じる人に殴られたなど、直接的に攻撃されたときは例外ですが。
ですが、周りの人と自分を比べてしまう気持ちもよくわかります。私もすごく気にします。しかし考えてみてください。久しぶりに会う友人に恋人がいることは、はるちゃんの人生に関係ありますか?ありませんよね。ダメージ0です。ですから別に気にしなくて良いのです。
「結局気にしなくて良いってこと?」
そうなります!今まで長々書きましたが、結局気にしなくて良いのです!ですが、この長々考える部分を大切にしてください。全く考えずに気にしないのと、一度向き合って「そうか!気にしなくて良いのか!」と同じ答えに辿り着くのは違います。文章題で適当に答えを書いて正解した時と、自分で考えて導き出して正解するのは違います。前者の場合、次に同じような問題が出た時に正解できるとはかぎりません。
■「寂しい」に一番つけてはいけない言葉は…
日々湧き上がる自分の中の寂しさに対し、何も考えずに「気にしない」を繰り返していると、ある日突然「とにかく寂しい」がどっと襲ってくることがあります。私の中で「寂しい」に一番つけてはいけない凶器は「とにかく」という言葉だと思っています。「とにかく寂しい」は危険です。
「とにかく寂しい」は非常に恐ろしいです。じわじわ精神を削り、そのまま放置し続けると自分だけではなく周りの人を傷つけてしまうこともあります。
「だって!寂しかったんだもん!仕方ないじゃん!」
そう言って、大暴れする人がたまにいませんか?あなたが寂しいことって全然人を傷つけて良い理由になりませんからね!過去の酒寄さん!(お前かよって感じですね。すみません)寂しいは水戸黄門の印籠ではありません。
全く寂しさを感じない人間は恐らく少ないと思います。どうせ寂しいなら、自分の寂しさで周りに影響を与えるなら、傷つけるより救うほうに使いたいですよね。いつかはるちゃんが寂しさを作品にして大ヒットしたら「酒寄さんのおかげで生まれた作品なんです」と授賞式などの晴れ舞台で言ってもらえたら嬉しいです。
■家で靴下が良く消える…?
では二つ目の質問『ひとりのとき酒寄は何をしている?』に答えたいと思います。最近はずっと推理小説が書けないかと考えています。きっかけは我らがぼる塾のメンバー田辺さんの一言でした。
田 辺 「家で靴下がよく消える。まじコナンに解決してほしい。靴下連続失踪事件」
酒 寄 「田辺さんが館の主の館ミステリー。靴下が主人公だったらより怖いよね!仲間がどんどん消えていく恐怖の館。靴下を探偵にしてさ」
それから私はずっと靴下探偵【流石紫央(さすがしお)】が主人公の推理小説を考えています。ちなみに流石君はくるぶしソックス設定です。名前は田辺さんが考えました。
では、せっかくなので話の出だしだけ紹介しますね。
■靴下探偵【流石紫央】
オレの名前は【流石紫央】。靴下探偵だ。昔は靴下売り場で売られている普通の靴下だったんだけど、五本指ソックスには何故頭が五つもあるのかという謎に対して「ムレにくい」という真実に辿り着き、そこから売り場の仲間に靴下探偵と呼ばれるようになった。いや〜、人気者は辛いね。
? 「ちょっと!何ひとりでぶつぶつ言ってるのよ!」
流石紫央 「りあ!」
こいつは流石りあ(田辺さん命名)。生まれた時からオレと一緒の腐れ縁。いわゆる幼なじみだ。靴下は生まれたときから二つで一組なので、基本幼なじみがいる。オレが右足でこいつが左足用らしい。
流石りあ 「どーせくだらないこと考えてるんでしょ!」
黙っていれば可愛いのに(オレと同じ柄だけど)気が強くて困る。
流石紫央 「もう開店か!今日こそ誰かに買ってもらいたいよな!可愛い子が良いな~」
流石りあ 「ふん!何を想像してるのよ!かかとの部分が伸びてるわよ!えっち!」
流石紫央 「え、伸びてた?!」
流石りあ 「あんたなんてかかとの部分擦り切れちゃえば良いのに!」
流石紫央 「おい!靴下に向かってそんな怖いこと言うなよ!」
このときはまだ俺たちは幸せだった。まさかこの後、あんな恐ろしい事件に巻き込まれるとも知らずに。
店 員 「いらっしゃいませ」
あんり 「田辺さん靴下買うんですか?」
田 辺 「なんか靴下また消えてさ。新しいの買っとくわ」
あんり 「また消えたんですか?」
田 辺 「しかも片方だけ消えるの!ムカつく!あら、このくるぶしソックス良さそうね」
…続きはどこかで発表したいのですが、肝心の消えるトリックが【田辺さんが無くしたから消えた。絶対家の中にある】しか思いつかず苦戦しています。
そうだ!はるちゃん、一緒にこの靴下探偵物語を考えませんか?これを考えていると寂しさなんて吹っ飛びますよ!これで全部解決ですね!
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