少しずつ4車線化されていきます。

川崎市内は複数の工区で

都心から町田市内まで、右左折無しに道なりに走れる、1本の都県道「世田谷町田線」があります。三軒茶屋から都内は「世田谷通り」と呼ばれ、多摩川を渡って神奈川県へ入ると「津久井道」となります。

エリア間ネットワークを形成する道路の一つですが、大動脈かと言われると、決してそのような存在ではありません。基本的に全2車線道路で、生活道路として信号が多く、

そんな世田谷町田線ですが、神奈川県内で拡幅工事が行われており、混雑緩和に期待がかかります。

登戸駅周辺
根岸陸橋やその周辺は昔から4車線化していましたが、登戸駅周辺やJRをまたぐ部分はまだ狭くボトルネックになっていました。

2022年に登戸陸橋より南側の4車線化が完了。陸橋は西側に新たな2車線の橋が架けられ、昨年3月末に供用開始。旧橋は封鎖中で、これから架け替えられ、最終的に4車線化が完了することとなります。気になるスケジュールですが、昨年6月の市議会では2023年度に橋桁を制作し2024年度までに架設。通行可能となるのは2028年としています。

●新百合ヶ丘~片平
新百合ヶ丘駅周辺は2車線道路を歩道・路肩含め広くする事業が完了していますが、その南側、小田急多摩線の高架交差部の周辺1322mは4車線化されます。用地取得はすでに完了し、拡幅部にバリケードが置かれている状況。あとは歩道や中央分離帯の設置をはじめとする作業に入っていきます。途中の古沢交差点では、すでに拡幅部の信号機が準備万端。近いうちに東側へ車線切り替えが行われていきます。

柿生駅周辺(上麻生)
尻手黒川道路の交差点から町田方面で事業中。750mの事業工区のうち、南側の430mが先行して進められています。一部は2021年ごろから舗装が完了済み。用地取得率は、2022年3月末時点で26%です。

【その他】生田駅百合ヶ丘駅周辺
この区間はひとまず「渋滞する交差点の改良」で対策を図るとしています。昨年に交通量調査が行われており、これから警察等と協議に入っていくとしています。なお、4車線化については、並行する小田急も複々線化の計画があるため、まずはその調整が必要とのことで、事業化はまだ先になりそうです。

拡幅工事がすすむ世田谷町田線の片平工区(乗りものニュース編集部撮影)。