技術者・研究者のキャリア支援に特化した事業を15年以上にわたって続けている株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山田諒、以下 アカリク)は、2024年新卒の理系学生191名を対象に、「就職活動に対する意識に関する調査」を実施いたしましたので、お知らせいたします。

【調査概要】

調査期間:2023年4月24日5月8日

調査方法:インターネット調査

調査目的:理系学生の就職活動の動向把握

調査対象:アカリクのサービスに登録する2024年新卒の理系学生

有効回答数:191名

  • 理系学生の6割弱は既に内定を獲得済み

「既に内定を持っていますか」と質問したところ、6割弱の学生が1社以上の内定を持っていると回答しました。

  • 24卒理系学生の25.7%が内定を持ちながら就職活動を継続中

「現在の就職活動に対する意識を教えてください」と質問したところ、24卒理系学生の95%以上は就職活動を開始していると回答しました。半数以上は内定獲得済みであり、内定を持っていても就職活動を続けている学生が25.7%となっています。

  • 企業選びにおいて「自身が成長できる環境」を最も重要視

「企業選びの際に特に重視する項目を教えてください」と質問したところ、最も重視されているのは「自身が成長できる環境がある」という項目で、全体の約6割が選択しています。次いで「給与・待遇がよい」「研究・専攻が活かせる」という点も重視されています。

  • 論理的思考力」の評価を望む声が多数

「自分のスキルのうち、企業に評価してほしいものを教えてください」と質問したところ、最も多かったのは「論理的思考力」で139件の回答となっており、7割以上の学生が選択しています。専門分野を問わず、あらゆる研究活動で培われる汎用的能力である論理的思考力に自信がある学生が多く、そこを評価してほしいと考えているようです。

  • 理系大学院生の半数以上が「大学院生ならでは」の質問を経験。内容は「進学理由」「研究内容」「民間企業就職を選んだ理由」など

「面接の際、企業から聞かれた『大学院生ならでは』の質問はありましたか」と質問したところ、半数以上が「はい」と回答しました。大学院生ならではの質問内容として、最も多かったのは「大学院への進学理由」で、その他にも「研究の内容」や、「民間企業への就職を希望する理由(アカデミックに残らない理由)」などについて訊かれています。

  • 就活に対する研究室のスタンスについて、9割強の学生は「就活に理解がある」と回答。3割強は研究室でのサポートも受ける

「現在所属している研究室は就活に対してどのような立ち位置ですか」と質問したところ、ほとんどの学生は「就活に理解はある」と回答し、そのうち3割強は研究室でもなにかしらのサポートを受けているようでした。

  • 理系学生の9割以上が本エントリー済み。1人あたり平均9.7社

「何社に本エントリーしましたか」と質問したところ、1社以上と回答した学生が94.2%でした。9割以上の学生が、いずれかの企業に本エントリーを済ませており、1人あたり平均9.7社にエントリーを行なっています。

  • 6人に1人の理系学生が「後付け推薦」を経験

後付け推薦(選考が進んだ段階で企業が学生に推薦状の提出を求める行為)について、「選考中に後付けで推薦を求められることはありましたか」と質問したところ、16.2%の学生があったと回答しました。報道などでも話題となった「後付け推薦」ですが、求められるケースは一定数あるようです。

  • 調査者コメント

2023年5月時点で24卒理系学生の95%以上が就職活動を開始しており、半数以上は既に内定を獲得しています。全体の25%程度は内定を持ちながらも就職活動を続けており、就職先を確定させていない学生はまだ多いようです。採用活動中の企業としては、キャリア選択を真剣に考えたい学生にも配慮し、採用候補者に対し、自社を選んでいただけるような魅力づけ・情報提供をしていくことが重要となります。理系学生が企業選びにおいて重視している「成長できる環境」を如何にしてPRしながらアプローチできるかがポイントとなりそうです。

94.2%の理系学生はいずれかの企業にエントリーしており、1人あたり平均9.7社にエントリーしています。先月行なった調査ではエントリーの平均社数は3.6社であり、この1ヵ月で就職活動がより本格化していることが伺えます。また、6割弱の学生が既に1社以上の内定を獲得しており、本年度も就職活動の早期化が進んでいると考えられます。

また、「後付け推薦」を16.2%の理系学生が経験しており、先月の調査時点の8.0%から倍増しています。昨今話題にもなり、学生の不信感を煽ってしまう後付け推薦ですが、一定数の企業では行われているようです。このような近年のトレンドや理系学生の志向性を読み解きながら、アプローチを行うことが重要となりそうです。

  • 詳細レポート

【本調査結果のより詳しいレポートはこちら】

https://biz.acaric.jp/whitepaper/3662

【詳細レポートの調査内容】

学業・生活時間についての調査

就職活動に対する意識調査

資格に関する調査

リクルートスーツに関する調査

就職活動サービス利用状況

本エントリー状況について

内定状況について

推薦について

アカリクは「知恵の流通の最適化」というコーポレートミッションのもと、大学院生や研究者の方々のキャリア支援を行っています。高度研究機関である大学院・その他研究機関において日々産み出される「知恵」を広く社会・産業界につなぐことで価値を創出し、「知恵の流通」の最適化に貢献していくことを目指しています。大学院生のキャリア選択肢を増やすことで、大学院進学者が増え、結果として日本の研究レベルが上がると考えられます。そして、優秀な研究者がさまざまな場所で活躍することで、世の中の研究開発活動が活発化し、たくさんのイノベーションが生まれ続ける、そんな世界を実現するためのインフラとなることを目指します。

会社名:株式会社アカリク(https://acaric.co.jp/

創業 :2006年11月

代表者:代表取締役社長 山田諒

所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階

資本金:1億1500万円

事業 :大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営、研究分野・業種・職種別イベントの企画開催、大学等でのキャリアセミナーの実施、新卒大学院生・若手研究者・大学院出身者の人材紹介、オンラインLaTeXエディター「Cloud LaTeX」の運営など。

配信元企業:株式会社アカリ

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