舞台を主戦場とするジャニーズ唯一無二のグループとして、数々のショーでの好演、テレビバラエティ、映画、ドラマなどで活躍中のふぉ~ゆ~。メンバー4人がそろって主演を務める『SHOW BOY』が7月28日(金)~30(日)に大阪の新歌舞伎座にて上演される。2年ぶり3度目となる上演を前に、リーダーの福田悠太と大阪出身の越岡裕貴は、大阪市内で行われた取材会に登壇。本作に向けての意気込みなどを語った。

2019年に初演、2021年に再演された『SHOW BOY』は、高級キャバレーのある豪華客船を舞台に、ふぉ~ゆ~演じる4人の男を軸にしたそれぞれのストーリーがオムニバス的に展開。最後に全てが収れんしていくストーリーが見どころだ。福田悠太はキャバレーの裏方、辰巳雄大は見習マジシャン、越岡裕貴は全財産を失ったギャンブラー、松崎祐介は中国人マフィアを演じる。

個性際立つ芝居はもちろん、歌やダンス、マジックなど華やかなパフォーマンスもこの舞台の注目ポイント。「僕の役は元ダンサーなので、ダンスシーンが見せ場」と、前回に引き続きタップダンスを披露する福田は、回を重ねるごとに上達していると自信たっぷり。「ブラッシュアップしたタップダンスをお届けします」と意気込んだ。

ピアノを弾くシーンがあるというギャンブラー役の越岡は、「少女と連弾するシーンもあります。3度目なので難しい技にも挑戦したい」と前向き。さらに、マジックを披露する辰巳、全編中国語で演技をする松崎も含め、メンバーそれぞれが初回から磨いてきたパフォーマンスや技の進化にも注目したい。

左から福田悠太、越岡裕貴

左から福田悠太、越岡裕貴

過去に『SHOW BOY』を観たKinKi Kids堂本光一に「めちゃくちゃおもしろいから『SHOW BOY』は続けていった方がいいよ」とアドバイスを受けたという越岡。同時に光一は「俺も出たい。しょこたん中川翔子)の支配人の役をやりたい」とも言っていたそう。福田は「「俺も(同じようなストーリーを)考えてた」と言ってたし、乗っ取ろうとしているのかも」と笑わせ、堂本光一の本気度が伺えるエピソードも披露した。

同作の初演は2019年。それぞれのキャラクターは、当時32歳だった4人の状況や心情を元にあて書きされたという。越岡は、「今は4年前の自分たちとは違うから、そこをどう表現しようかと思っています。4年分の成長をセリフにのせられたらいいな」と語り、「同じ台本、同じ曲、同じ振り付けで演じるこの舞台は、成長と変化がみられるのがいいところ」と再演の魅力も加えた。福田は、「ふぉ~ゆ~の人生を作品の中にねじ込んでいます。当時は、自分たちの人生がキャラクターにハマっていたのですが、4年後の今やったらどうなるんだろう。自分でも楽しみ」と続けた。

3度目の再演となる『SHOW BOY』の今後については、「ふぉ~ゆ~のライフワークになってもいいと思うし、この作品を後輩の誰かが引き継いでくれてもいい」と越岡。「ふぉ~ゆ~は、なかなか後輩に尊敬されないんです(笑)。CDも出してないし……」と自虐を交えた福田は、「ゆくゆくはHey! Say! JUMPKing & Princeに出演してもらって、僕らはスタッフをやります(笑)」と笑いを誘った。

左から福田悠太、越岡裕貴

左から福田悠太、越岡裕貴

「本当におもしろい作品です。まだ観たことのない方はもちろん、1回観た方、何回か観た方にもまた観てほしいという想いがあり、再演という形をとりました。今までにない観劇体験をしていただけるように精進いたしますので、是非劇場にお越しください」と最後にファンにメッセージを届けた福田。「お客さんに少しでもハッピーになってもらえるように。僕たちは命がけで舞台に立っています。等身大の僕たちを観にきてください。絶対に損はさせません!」と越岡も続き、力を込めた。

取材・文=岡田あさみ 撮影=SPICE編集部(川井美波)

左から福田悠太、越岡裕貴