ボールガールにボールが直撃して失格処分

今月4日、テニス四大大会のひとつである全仏オープンの女子ダブルス3回戦で起きた出来事に世界中で論争が巻き起こっている。

この日、加藤未唯(日本)、アルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が、サラ・ソリベストルモ(スペイン)、 マリエ・ブズコバ(チェコ)組と対戦し、加藤組は第1セットを落としたものの、第2セットはリードする展開をみせていた。だが、第5ゲームで加藤選手が落ちていたボールを相手コートの奥に何気なく打ち返したとき、悲劇が起きてしまった。

加藤選手が打ったボールが、ボールガールの頭に直撃してしまったのだ。

泣きじゃくるボールガールに駆け寄り謝罪した加藤選手は、主審から警告を受けたというが、その後、相手ペアからの抗議を受けて失格処分となったのである。

主審や相手ペアに批判の声が殺到

一度は警告だったにもかかわらず、相手ペアの抗議を受け判定が覆ったことは、本人はもちろん元テニス選手や世間の目からみても納得できるものではなかったようだ。

「彼女の行為はまったくもって意図的ではなかった」「相手ペアのサーブの番で試合の流れを止めないため奥に向けてボールを打ったまでだ」「この処分は厳しすぎる」「判定が変わった理由を明らかにすべき」と、失格処分を疑問視する声が寄せられるとともに、「相手ペアはその瞬間を見てもいなかった」「対戦ペアの失格を主張するなんて多くの敬意を失う」「判定を待つ間、相手ペアは笑っていた」と、相手ペアの行為に批判が殺到する事態となった。

その後の報道で、加藤選手は失格処分を不服とし、問題となった出来事が危険行為には該当しないと四大大会側に提訴したという。また、主審がその映像を確認しなかったことや、相手ペアの抗議の後に判定が変わったことなとについても不満をあらわにした。もちろん、意図的でなかったとはいえ、ボールガールにボールが当たってしまったことは事実で、それについては謝罪の意を述べている。世界中で大きな論争を巻き起こすこととなったこの判定、今後の対応に注目が集まるところだ。

参照元:YouTubeCNN

【物議】全仏オープンで危険行為のため日本選手が失格処分となるも相手ペアに批判殺到!