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 日本の  猛獣と言えば熊を思い浮かべるよね。我が国においては、ヒグマ北海道ツキノワグマは本州・四国と、海を挟んで生息地が分かれているため、この二種が野生で遭遇することはまずないと言えるだろう。

 だがアメリカ大陸では話が違う。一部地域ではグリズリーとアメリカグマの生息範囲が被っているのだ。というわけで、こんな事態も実際に起こり得たりしちゃう…のかもしれないんだ。

Black Bear vs Grizzly Bear || ViralHog

 事件は先月21日、アメリカのノースカロライナ州アッシュヴィルで起こった。民家の裏庭に、1頭のアメリカグマが侵入してきたのだ!

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 餌を探しているのだろうか、地面の匂いを嗅ぎながら庭を徘徊するクマー

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 と、突然熊は後ろを振り返ると、脱兎のごとく逃げ出した!

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 いったい何が?と思って見ていると、右側から登場したのは1頭のグリズリー…の着ぐるみを被った住人さん。

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 どうやらアメリカグマは「本物のグリズリーが来た!」と思い込んで、その場から逃げ出してしまったようだね。

 それでは、リアルにグリズリーとアメリカグマが遭遇したらどうなるのだろうか。この2種は生息地が被っている地域もあり、やはり体の大きさや力の強さなどからグリズリーの方が優位に立っているらしい。

 アメリカグマの方は、グリズリーから身を守るためにも、森林で生活することが多いそうだ。なぜかって? 下の動画を見てもらえれば一発で納得できると思うんだ。だいたい4:45くらいからがわかりやすいと思うよ。

Grizzly vs Black Bear

 そう、いざとなったら木に登って逃げられる!からなんだね。グリズリーも身体が小さい子供のうちは木登りが得意らしいんだけど、成獣になるとほとんど木に登ることはないんだって。確かに、あの巨体に登られたら木も無事では済まなそうだよね。

 まあ今回は、熊の方が退散してくれたからよかったものの、下手に刺激して反撃を受けてもつまらない。なるべくなら、クマーが静かに立ち去ってくれるのを待つ方が良かったんじゃないか?という気もするんだよ。

written by ruichan

※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。

 
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「うわっ、グリズリーが出た!」裏庭に侵入したアメリカグマ、着ぐるみを着た住人を見て一目散に逃げだす