ユヴェントス所属のアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアが6日に自身の公式Instagram(@angeldimariajm)を更新。2022-23シーズン限りでクラブを退団することを発表した。

 アルゼンチン屈指のテクニシャンが、ユヴェントスでの挑戦を終えることとなった。現行契約が6月末で満了となるディ・マリアに対し、クラブ側はかねてから契約延長の可能性を模索。一部では、選手本人も残留を検討しているとも報じられていたが、契約満了に伴い、ビアンコネーロ(イタリア語で白と黒)のユニフォームを脱ぐことが決定した。

 現在35歳のディ・マリアは、レアル・マドリードマンチェスター・Uパリ・サンジェルマンPSG)でのプレーを経て、昨年夏にユヴェントスフリートランスファーで加入した。自身の負傷や出場停止処分により、加入当初は思うような活躍ができなかったが、中盤戦以降は尻上がりに調子を上げ、最終的には公式戦通算40試合の出場で8ゴール7アシストをマーク。ヨーロッパリーグ(EL)準決勝進出にも大きく貢献した。

 セリエAでは、22勝6分10敗の成績を収めた今シーズンのユヴェントスだが、クラブが過去に行った財務違反の影響で勝ち点「10」を剥奪され、最終的には勝ち点「62」の7位でフィニッシュ。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)はおろか、ELの出場権も逃すなど、チームとしては苦い結果となった。

 わずか1年でユヴェントスを去ることとなったディ・マリアは、2022-23シーズンの戦いを振り返りつつ、次のようにクラブへの感謝の思いを綴っている。

「困難で複雑な時間を終えることとなった。結果的には不可能だったが、クラブとしてタイトル獲得のために全力を尽くしたという安心感とともにここを去る。何も成し遂げることができなかったが、素晴らしいドレッシングルームで多くの友人と出会えたという幸せを噛み締めながらここを旅立つ。初日から僕に愛情を注いでくれた仲間に感謝しているし、いつも我が家にいるかのような気持ちだった。日頃から応援してくれたユヴェンティーノのみんなに大きな挨拶を送りたい。そして大きな抱擁を。君たちは僕の心の中にあり続ける」

【投稿】ディ・マリアが感謝と惜別のメッセージ

ディ・マリアが今夏のユーヴェ退団を発表 [写真]=Getty Images