
女性区長が誕生した江東区で、区内で初めてとなる、女性職員のみのごみ収集チームが作業を行いました。背景にあるのは人手不足です。
木村区長:「気を付けて行ってらっしゃい。頑張って」
江東区では近年、ごみ収集の作業にあたるスタッフの人手不足が課題となっています。このため、これまでほとんどいなかった女性のスタッフを増やすため、今回、女性だけでごみを収集し、課題などを検証する取り組みが行われました。
この日、運転手の2人と収集を担当する2人の、女性4人で作業にあたり、重いごみを女性だけで効率よく収集できるかなど、実践を通して確認していきます。手際よく次々とごみを集め、6時間ほどで約10トンのごみを回収しました。
女性スタッフ:「これといってすごく不自由があったということはなかった。重たくて持てないものは一緒に持ち上げるなど、カバーできた」
江東区では、1日に出る約300トンのごみや資源を、300人ほどのスタッフが手分けして収集していて、そのうち女性は近年、増加傾向にありますが、それでも10人ほどということです。
木村区長:「人口減少の中で、どんどん女性がいろいろなところで活躍をする時代が来ている。女の子たちが自分のキャリアパスに、ごみ収集の仕事が憧れになるように、一緒に頑張っていきたい」
ごみ収集にあたる女性スタッフをさらに増やす方針の中、課題は働く環境です。作業拠点であるこの事務所には、女性用トイレがなく、隣の建物のトイレを借りる必要があります。また女性用の作業着もないため、サイズがあわないものを着ている人もいます。
女性作業員:「1番小さいサイズをもらっているが、かなり大きめ、だぼだぼ」「何色がいい?ピンク?」
区の担当者は、今回の女性チームの結成を機に様々な意見を取り入れ、環境の改善を図っていく方針です。

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