球界屈指の打てる捕手として知られる森(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 値千金の一振りだった。オリックスは6日の巨人戦(京セラドーム)に2-1と勝利。「4番・DH」で出場した森友哉の豪快な打撃で試合を決めてみせた。

 0-0で迎えた3回一死満塁の場面。森は高橋優希の直球を捉え、中堅フェンス直撃の2点適時二塁打をマーク。エース・山本由伸にまたとない援護となった。

【動画】これぞ4番!森友哉が3回一死満塁、値千金の適時2点二塁打を放った場面

 この日、先発マスクをかぶったのは若月健矢指名打者での出場となったが打撃でチームを支えた。

 お立ち台では「うちのエースが投げているので2点あれば十分かなと思いました」と心強いコメントも。

 西武からFA移籍して迎えた今季、ここまで46試合に出場、打率・289、7本塁打、28打点と持ち味の「打てる捕手」の魅力を存分に発揮している。森は宮城大弥バッテリーを組んだ4日の中日戦(バンテリン)でも8回に7号3ランを放ち、攻守にわたっての貢献でチームを勝利に導いていた。

 4月下旬から主に4番を任されるなど、リーグ3連覇を目指すチームの重責を担うが、周囲の期待にしっかり応える働きを見せている。

 この日の試合ではエース山本の好投も光った。侍ジャパン対決となった相手主砲の岡本和真からは2三振を奪うなど8回4安打1失点。無四球投球で試合を作り、チーム恒例の「オリ姫デー」に花を添えた。

 9回からバトンを受けた山崎颯一郎も最速159キロをマークする剛速球を操り、秋広優人吉川尚輝重信慎之介から3三振を奪う圧巻なピッチング。守護神の平野佳寿がコンディション不良で離脱する中、代役守護神の役割をしっかりこなした。

 チームはこれで3連勝、今季最多の貯金10とした。2位のロッテには2ゲーム差につけ、交流戦も単独首位に立つ。2021年も交流戦Vを足がかりにその後のペナントを制したとあって、この勢いを持続したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

オリックス・森友哉 巨人相手にV打 エース援護の「心意気」