劇団時間制作が2023年で10周年を迎える。8月と10月に記念公演を行うことを発表しているが、この度、8月公演の出演者が決定した。

人間が見て見ぬふりをしている現実、感情と向き合う作品をオリジナル脚本で上演している劇団時間。8月には『哀を腐せ』—どう生きていくか—、10月には『トータルペイン』—どう死んでいくか—という、永遠のテーマに足を踏み込んだ作品を上演する。

『哀を腐せ』の上演日程は、2023年8月17日(木)~8月27日(日)東京芸術劇場 シアターウエストにて。

脚本・演出は谷 碧仁。そして主演は「non-no」専属モデルで映画『ハニーレモンソーダ』や『賭ケグルイ』シリーズに出演した岡本夏美が務める。この他の出演者には青柳尊哉、安西慎太郎松田るか、鬼頭典子、杉本凌士、長内映里香、山口まゆ、佐々木道成、太田将熙が名を連ねている。

なお、『トータルペイン』は10月19日(木)~10月29日(日)赤坂REDTHEATERにて行う予定。

【あらすじ】
多くの犠牲者を生んだ一件のバス事故
刑事裁判も民事裁判も、被害者の会が望む形で終結した
しかし終わった事で始まった対話により
腐る事ない哀しみが襲い掛かる
解散か。存続か。それとも…
禁断の後日談が幕を開ける
“哀しみ”で繋がっていたはずだった


脚本・演出:谷 碧仁 コメント

劇団時間制作10周年公演として、『哀を腐せ』『トータルペイン』をこの世に産み落とします。
「どう生きるか」「どう死ぬか」という対照的でありながら相似的なテーマを持つこの二作品は、どちらも交通事故が題材となります。
ある日、突然時計が止まる。しかし世の中は目まぐるしく進み、いつしか忘れ去られ、そして裁判は終わり、置いていかれる。
今作では、‘‘置いていかれた‘‘もしくは‘‘置いていかれそうなった人達‘‘を物語にしました。記号的ではなく、グラデーションの価値観、思想を是非ともお客様に目撃して頂きたいと思います。
あなたにとって、万が一の不幸の「準備」になる事を願っております。

劇団時間制作​『哀を腐せ』