実業家のひろゆきこと西村博之氏が6月7日のツイッターで、生活保護に関して持論を展開し、物議を醸している。

 ひろゆき氏は生活保護の申請件数が3年連続で増加しているニュースをリンクとともに、「生活保護申請が6.9%増加。3年連続増」と紹介した。

 続けて、「生活保護者が増えて人手不足になると求人が増え給料が上がる。労働者の居ないブラック企業は潰れる。労働者は、生活保護が増えると労働環境が良くなります。生活保護者はずっとお金が貰えます」とツイート。最終的に、「生活保護者増は社会を良くしてます」と結論づけた。

 ​>>ひろゆき「働かないでお金が湧いてくる生活保護」発言が物議「立場を分かって無い」怒りの声も<<​​​

 生活保護の申請者や受給者が増えた場合は、社会の負担が大きくなるという考え方が一般的だろうが、ひろゆき氏は別の見方を提示した形だ。

 これには、ネット上で「働いたら負けってことですかね」「労働環境改善の努力が足りないことへの警鐘であり、皮肉だと思いました」「これを生活保護貰ってる立場の人間が言うのは傲慢だけど、そうじゃない人間が言うなら一理あるなとは思う」といった共感の声が聞かれた。このほか、「仕事の足引っ張る人は生活保護で大人しくしてもらった方が全体としての生産性は上がる」といった声も聞かれた。これは、かねてよりひろゆき氏も同様の主張を行っているものだ。

 一方で、「これ社会よくなるの? 中小企業がほぼ全てなくなる気がするんやけど?」「給料が上がるという部分、実感がないんですが」「労働者生活保護者を養う形で彼らの分まで働くことになるわけだが……」「こんな単純な話ではないのでは」といった異論や疑問を示す声も相次いだ。

 ひろゆき氏の主張には、一定の整合性はあるものの、現実のものとするには難しいのが実情と言えるのかもしれない。

記事内の引用について
ひろゆき氏のツイッターより https://twitter.com/hirox246

西村博之氏(ひろゆき)