1989年任天堂から発売された「ゲームボーイ」。乾電池を入れれば持ち運べる携帯型ゲーム機だ。ケーブル接続で通信プレイができるのも、当時では画期的だった。そんな昔のゲーム機をリアルに描いた伊東(@ito_44_3)さんの「大きくなったものと小さくなったもの」に2.2万のいいねが集まる。

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■画面は白黒。バックライトもついていなかったゲーム機

父親の昔の写真が出てきた。あの頃はゲームばかりしていたなと昔を懐かしんでいると、子供が「見せて」とやってきた。

父親が手にするのは、縦に長い形のゲーム機任天堂から発売されたゲームボーイだ。息子は、サイドからコードが出でいるのを見て「変なところから充電コードがで出る」と言う。これは充電コードではく、通信ケーブル。お互いの本体をケーブルで繋ぐと、対戦などが可能になる。ちなみに伊東さんは、「ポケモン初代〜金銀、テトリスなどをやっていた覚えがある」そうだ。

さらに「このコントローラー縦長で持ちにくそう」と息子。今、主流のSwitchやPlayStationでは、コントローラーを別に接続させるため、疑問に思ったようだ。もちろん縦長なのは、本体そのもの。

本作を読んで昔を思い出した人たちからは、「小さな窓から広大な世界を覗く感じだった」「バックライトがなかったから、暗い部屋ではできなかった」など、便利になったことを喜ぶとともに不自由な中でも一生懸命プレイしていたことを懐かしむ声が届いた。

同時に伊東さんも「画面が小さく、バックライトがないなど、今のゲーム機よりずっと不便な仕様だったと思いますが、当時はすごく楽しんでいたなと、懐かしくなりました」と、小さな液晶画面の中に大きな宝物が詰まっていたことを懐かしむ。

現在、Twitterに毎日投稿を目指して5コマ漫画を描く伊東さん。電車で赤ちゃんが泣いたら「うるさい!」と怒鳴られた「強い母子」は、50万いいねを超えるバズ漫画となり、大きな話題を呼んだ。そんな「強い母子」を含む300本を超える作品は、Kindleで無料公開中だ。「Twitterの反応がモチベに直結するので、いいね・リツイート・リプライなどいただけると励みになります!」と伊東さん。最新の7巻まで公開している。

取材協力:伊東(@ito_44_3)

コントローラーじゃなくて、本体だよ/画像提供:伊東(@ito_44_3)