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ロドヴェルトがインスピレーションを得た「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981)のワンシーン(写真:Photofest/AFLO)

自宅にブービートラップを仕掛け、連邦捜査官を負傷させたグレゴリー・リー・ロドヴェルト被告(71)に有罪判決が下ったと、米オレゴン州連邦検事局が発表した。

CBS NEWSによると、ロドヴェルト被告は’17年、訴訟の末に自宅を差し押さえられた。競売のための管財人が任命されたと知り、映画『インディ・ジョーンズ』にヒントを得て、自宅内にブービートラップを仕掛けたという。

ロドヴェルト被告が爆発物の不法所持で逮捕された後、オレゴン州警察とFBIの捜査官と爆弾処理班がロドヴェルト被告の自宅へ調査に向かった。司法省によると、玄関前にはミニバンが入り口を塞ぐように置かれており、その下には鉄製の動物用のワナが設置されていた。さらに、玄関のドアを開けると浴槽が侵入者に向かって落ちてくる仕掛けに加え、ガレージには作動するとショットガンを発砲するように細工されたネズミ取りも発見されたという。

爆弾処理班は、爆発物を使って玄関を破壊し家の中に入ったが、置かれていた車いすを動かすとショットガンの自動発砲装置が作動してFBI捜査官の膝下を直撃。捜査官は命に別条はなかったものの、重傷を負って病院に運ばれた。

CBS NEWSによると、ロドヴェルトは「『インディ・ジョーンズ』で見たんだよ。丸い岩が転がってくるだろ」と別の捜査官に話していたそうだ。彼は連邦政府職員への暴行と、暴力犯罪に関連する銃器の使用で起訴され、今月2日に陪審は有罪評決を下した。量刑は今後決まるが、最高で終身刑の可能性があるという。