日本のロック黎明期よりプロデューサーとして活躍し、還暦を迎えた2002年より筆をとったという異色の経歴を持つ絵師・木村英輝の展覧会『木村英輝 EXHIBITION ― 大人のストリートアート ―』が6月16日(金) よりポーラ ミュージアム アネックスで開催される。

京都を拠点に活動し、京都・青蓮院門跡 華頂殿の襖絵や関西国際空港京都市動物園の壁画などで知られる木村英輝。「アトリエでカンバスに向かうのではなく、“ライブ”な街に絵を描きたい」というこだわりをもち、鯉や牡丹、孔雀など、日本の伝統美術に用いられてきたモチーフを鮮やかな色彩と躍動感あふれるタッチで描き出し、街の中=ストリートを表情豊かに彩ってきた。

初めての大規模な個展となる今回は、円形やF20号を中心とした多様なキャンバス作品から、およそ2メートルのタペストリー型の作品まで、50点を超える新作を展示。さらに親交のあった俳優・樹木希林の依頼を受け2005年に制作された板戸《蘇る蓮/ Lotus Revives》を樹木邸より借用し初公開するほか、「Lotus Revives」シリーズの新作も発表する予定だ。

また、展覧会初日より5日間は、二曲一双の屏風絵の公開制作が予定されている。

<開催情報>
『木村英輝 EXHIBITION ― 大人のストリートアート ―』

6月16日(金) ~7月30日(日)、ポーラ ミュージアム アネックスで開催
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/

木村英輝 樹木希林邸《Lotus Revives》2005年 板戸にアクリル絵具.