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カナダで、野生動物を撮影するために設置したカメラに背筋が凍りつくようなものが写っていたことで、地元住民から不安の声があがった。そこにはほぼ裸で黒髪のウィッグを被り、鹿の死骸を食べているかのように見える不気味な人物が捉えられていたのだ。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

カナダブリティッシュコロンビアパウエル・リバー在住のコリネア・スタンホープさん(Corinea Stanhope、36)は、美しい自然に囲まれた地元を愛する自然愛好家である。ある日、コリネアさんは自宅近くの森で飼っている馬に乗って付近を散策している最中、鹿の死骸を見つけた。

リネアさんと祖父のボブさん(Bob、76)は、鹿の死骸を野生のコヨーテやボブキャットが食べにやってくるのを期待して、センサーを搭載したトレイルカメラを興味半分で近くに設置した。

後日、カメラをチェックするとコリネアさんの期待通り、ボブキャットが死骸を食べている様子が写真に収められていた。ところが翌日、コリネアさんは背筋が凍りつく思いをすることになった。

ボブさんから「裸の人間が写っている」と言われて、コリネアさんが写真を確認したところ、日没後の暗い森の中に長い黒髪で顔を隠したほぼ裸の女性が2人写っていたのだ。他にも撮影された写真には、2人が鹿の死骸の前にしゃがみ込んで、死骸の一部を手に取って食べているようにも見えた。

それはまるで、2015年に公開されたホラー映画ウィッチ』(原題:The Witch / The VVitch: A New-England Folktale)から抜け出したかのような“魔女”に見えたという。コリネアさんは、写真に写る人物についてこのように語っている。

「彼女たちはウィッグをつけているように見えます。1人の女性の黒髪の下にはブロンドヘアが見えるので…。写真ではよく分からないけど、彼女は鹿の足を口元に運んでいるんです。」

リネアさんは、魔女のように見える女性2人が「死骸にキスしているのかニオイを嗅いでいるのか、それとも食べているのかどうかは分からない」としながらも、この腐敗が進んでいる死骸に潜在する細菌の量を考えると、彼女たちの行動に気分が悪くなったそうだ。

これらの写真がSNSで拡散されると、多くの人が魔女や地元のカルト教団、あるいは悪魔的な儀式を行う邪悪な存在ではないかと憶測し、「これは本当に恐ろしい」「地獄から来た歩く悪魔だ」という声があがった。またオカルト愛好家からは「人に取り憑いて人食いに変える、カナダ先住民の精霊“ウェンディゴ”では?」という意見も届いた。

リネアさんは「動物の骨を集めるカルト教団があるという噂が、町のいたるところで囁かれています」と語っており、彼女の知り合いも「森の中でリスの死骸を持った人に出くわしたことがある」と話していたという。コリネアさんは“魔女”が撮影された場所からわずか徒歩2分のところに住んでおり、飼っている馬のことが心配になったそうだ。

今のところ女性たちの正体は分かっていないが、コリネアさんが馬を連れてトレイルカメラを設置した辺りを通ると、馬は怖がって不安そうにしていたという。初めは気のせいだと思っていたが、今となっては馬の振舞いを信じて受け入れることにしたそうだ。

画像は『New York Post 2023年6月5日付「Stunned nurse: I caught ‘witches holding a carcass-eating ritual’ on my security camera」(Kennedy News & Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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