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小規模な会社の多くが家族経営だと言われる。家族で会社を回すと意思決定が早く、経営理念を共有しやすいなどのメリットがある一方で、経営者の奥さんが口出しして現場が混乱するといったことも起きる。
秋田県の40代前半の男性(専門職/コンサルタント・士業・金融・不動産/年収550万円)も、かつて勤めていた不動産会社で、「社長夫妻と従業員一人という零細企業であり、何を考えているのかわからない社長とモラハラ三昧の社長夫人に日々イライラでした」と振り返る。
プライベートも犠牲にして3年間尽くしたのに…男性は「大抵の案件はボクが矢面に立って対応していました」と綴っており、実質的な業務を一人で切り盛りしていたことが窺える。やりがいも感じていたと思われるが、「ことあるごとに社長夫人のモラハラやある事ない事をグチグチ言われる毎日」に、フラストレーションが溜まり、「ある日ついにキレてケンカしてしまいました」という。
社長は業務上では男性を頼りにしていたと思われるが、ケンカを仲裁することなく、
「その後、社長からクビを言い渡され3年あまり勤めた会社を追われる事となりました」
と、腑に落ちない結果になってしまった。
社長は男性の言い分も聞いた上で、公平に判断したのだろうか。それとも、夫人の言い分しか聞かなかったのだろうか。男性は、
「在職中、自分のプライベートも犠牲にして尽くしてきたつもりだったけど、社長の気分次第で簡単にクビにされるんだなとある種の燃え尽き症候群みたいになり仕事をやる気も萎えました」
と綴っており、社長は夫人に頭が上がらなかったと見られる。
男性は後日談をこう綴っている。退社後、男性を頼りにしていたお客さんや取引のあった業者は、「ぞろぞろと離れていった」。男性が辞めてから7、8人が入れ替わり立ち替わり入社したが、短期間で退職したようだ。 「ちなみに今もその会社あるけど、いずれ天罰が下る事を願って止みません」と締め括っているが、そんな会社、遅かれ早かれ立ち行かなくなりそうではある。
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